ある占いが、やたらと当たったそうなんです。
お相手の状況や体調、仕事の状況など…。
そしたら、コメントがつきまして。
十人十色の人間を、12の枠にあてはめるなんて、馬鹿げてる。
たまたま当たっただけだよ、と。
僕は…、どっちも正しいと思いました。
占いを信じるのも、信じないのも。
でも、かつてこんな話を、聞いたことがあります。
前の前の前の会社の、社長でした。
「社長になってから、占いに頼ることが多くなった。
二者択一を迫られたとき、どっちの選択肢だってよく見えるし、どっちの選択肢だって悪く見える。
はっきり言って、決められるもんじゃない。
そんなとき、占いがちょっと背中を押してくれたり、肩を引き止めてくれたり。」
社長の肩には、多くの従業員がいて、多くの取引先がいて、もちろん家族もいて、なおかつ結果には重い責任をとらなければならない。
究極の選択業、判断業だと思います。
重い宿命を背負って。
それでも、先へ進もうとする人は、前向きだと思う。
占いに頼ってでも。
進む、退く、先送りする、…。
判断にもいろいろあると思いますが、判断をやめてしまっては、悶々とした日々が続くだけ。
占いは、判断をするために、続けるために、ほんのちょっとのきっかけを与えてくれるもの。
僕はそんなふうに、捉えています。