肌色。
身の回りにあるものでは、これぐらい。
付箋になってて、ちょこっと貼るのに便利です。
肌色は色としては、あまり強い色ではないので、サインなどに使われるのは稀ですね。
地の色としても、白にはかなわない。
物質の色としては、あまりお目にかかることは、少ないかもしれませんね。
…と、ここまでは僕の知識としての肌色のお話。
今、「肌色」という言葉は、差別用語になるんだそうです。
理由はちゃんと、ありまして。
肌の色は、肌色とは限らないから。
肌色という言葉を使うと、肌色=標準とみられ、それ以外の人が差別を受けるから、だそうです。
代わりに提唱されてるのは、「ペールオレンジ」、「うすだいだい」
ペールオレンジはどちらかと言えば、色彩学的な呼称ですから、学校では「うすだいだい」が多いんでしょう。
でも…、
そもそも「だいだい」って、見たことあります?
実が落ちずに多世代の実が混在するさまが、「先祖代々」につながると、縁起物の柑橘類です。
かなり、酸っぱいそうだけど…!?
ただ、実はいわゆるオレンジ色で、それを薄くって言われても、ちょっとイメージ湧かないなぁ…ってのが感想です。
「うすだいだい色」は、いわゆる“肌色”とは、違うと思う。
しかし、実際に肌の色を観察してみると、近いような近くないような。
多分、いくつかの候補の中では、一番近いのでしょう。
とは言え、実は肌の色って、一定しない。
赤らんだり、黄色がかったり、白っぽかったり。
それを長年、人々の頭の中で消化して、イメージとして定着したのが、いわゆる“肌色”なのでしょう。
なので、「うすだいだい色は確かに言われれば、肌の色だけど、イメージとは違うんだよなぁ…」って人は、多いと思います。
ご時世ですから、別に「“肌色”を復活させよ」とは言いません。
しかしながら、日本には日本人の感性が生み出した、あまたの色名があるわけです。
創作でもいいから、もちっとイメージが湧くような色名があってもいいなって、思ったわけです。
とは言え…、
冒頭に申し上げたように、この色をした身近な物が少ないのも事実。
あまたの色と言っても、たいていはモデルとなるものが、あったようですからね。
難しいんだとは、思います。