珍しく、仕事のお話。
数ヶ月前、ボスキャラ?から、ある依頼が。
約80ある支店の売上実績を、既存店、新規店に分けた上で、前年実績との比で並べ替えるプログラムを作って欲しい。
実績をまとめたファイルは、別部署が作ったファイルがあるので、そのファイルを読みに行って、既存店、新規店の印を付けて、並べ替えて出力するプログラムを作りました。
でも、ここでひとつ、考えた。
今回求められたのは、売上の前年実績との比を基準にした、並べ替え。
でも、もしかしたら、他の項目での並べ替えが、したくなるかも知れない。
取り込む表の項目は、収入のほか、経費、総利益、一般管理費、営業利益、それぞれの予算比、前年比など、など、たくさんあったんです。
そこで、並べ替えたデータを出力したのち、あるボタンを押すことで、他の任意の項目を選んで、再度並べ替えができるように、仕組んでおいたんです。
依頼者のボスキャラには、それを伝えておいてね。
そして今日になって…
当部の会議がありました。
資料の印刷、配布を求められましたが、その中に、僕が作った資料がありました。
支店を既存店、今年開設した新規店に分け、各支店の売上を、前年実績との比で並べた表。
要は、各支店が去年に比べてどれだけ頑張ったか、って表です。
そう、新規店は去年の実績はゼロですから、同列には比べられないのです。
新規店、既存店の印づけという点だけでも、このプログラムの意義はあったんですが…、
実はもう一つあった。
その次の原稿は、同じくくりで、かかった経費順に並べた表でした。
つまり、売上は伸びても経費もかけた支店を、あぶり出そうとしていたのです。
順位は大きく、変動していました。
そう、僕がひらめきで入れた機能が、使われていたのです。
うれしかったですね~♪
僕が実現してほしかったのは、まさにこれ、なのですから。
システム屋、プログラム屋からすると、得られたデータはいかようにも加工し、表示することができます。
表、グラフ、集計表、思いのままです。
でも、得られたデータを様々な切り口で読みとり、理解し、実際の施策に生かす力は、現場、実業の方々にはかなわないのです。
一方、現場の方々は、経験的にデータを読みとる力は備わっているけれど、データそのものの扱いには慣れてない。
数字だけの大量のデータを前に、バンザイしてしまうことも、あるのです。
ここに、システム屋、プログラム屋の存在する意義が、あるわけです。
大量のデータを、効率的に処理する手段を、知っていますから。
システム屋、プログラム屋が、現場の方々の意向を理解し、適切なデータを適切な形で提供する。
現場の方々はそれを受け、理解し、適切に施策に生かす。
さらに次の段階として、システム屋は現場を知り、現場の方々はデータを知って、双方歩み寄っていく。
これが、理想だと思っています。
今の職場は、幸運にも、この理想を実現する地盤が、あるような気がするのです。