螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

上野広小路・「黄金餅」の思い出・4…

※ この記事は落語「黄金餅」からインスピレーションを得て作成しておりますが、内容は素人の散歩であり、地理、歴史及び落語の研究には主眼を置いておりませんので、ご了承願います。

 

 

上野広小路
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松坂屋前」です。
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この手のアナウンスは、駅の工事に出資すると、なされます。

 

他にも

銀座は「高島屋前」

京橋は「明治屋前」

東京は「サンケイ前」

築地は「本願寺前」(土地提供)など。

 

三越前」は、駅建設を三越が費用を全額負担しました。 

 

ところで、今はここは広い道路ですが、江戸時代の地図を見ると、この辺りだけ不自然に広くなっています。

実は「広小路」とは、火事の類焼防止のために、あえて広く取られた場所なのです。

今の上野広小路は、当時は下谷広小路と呼ばれ、明暦の大火の後に設置されたそうです。

 

この近くのスポットと言えば、
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鈴本演芸場

落語協会の常設寄席です。

東京にはここの他に、浅草演芸ホール末廣亭(新宿)、池袋演芸場がありますが、鈴本だけは入ったことがありませんね~

今度、行ってみようかしら。

常時昼夜入れ替え制の寄席です。

 

鈴本の住所は上野二丁目。

この辺りは確か「元黒門町」と呼ばれていました。

寛永寺の黒い門に因んで、黒門町と言うんですが、

黒門町と言えば、ある人物。

 

「八代目桂文楽

 

名人と誉れ高い人です。

僕は、聴いたことないんですよね~

何たって、僕が生まれるちょうど1週間前、旅に出てしまいましたから。

 

歌舞伎では「よっ、成田屋!」「成駒屋!!」とか、屋号でかけ声をかけます。

落語では「よっ、柳橋!」、「待ってました!矢来町!!」とか、住所でかけます。

それも、旧町名の。

 

「よっ、待ってました黒門町!!」は、桂文楽師匠へのかけ声。

黒門町の師匠」と言ったら、桂文楽師匠のことなのです。

 

「しかし最近は住居表示とやらで、『よっ!東上野四丁目!!』なんてぇのは、味気なくってしょうがねぇや…」

 

…似たような記事を、こしらえております。

不粋ですみません…。

 

ここは、入ったことがあります。

上野広小路交差点の角! 
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お江戸広小路亭

永谷商事株式会社が運営する寄席です。

※ 「永谷園」とは無関係のようです。

  同じく、日本の文化芸能を後援してますけどね

 

今はイス席のようですが、当時は座布団敷きだった記憶が。

狭かったけど、楽しかった印象があります。

常設寄席を持たない円楽一門や立川流、二人会の企画など、ひと味違った番組を興行します。

 

どちらの寄席も、名前も知らない噺家さんが、入れ替わり立ち替わり現れては、ちゃんとみんなを笑わせて、去っていきます。

噺家さんって、みんな素晴らしいですよね。

 

でも、古典の落語などは、聞く方も昔の風俗を知っておくと、噺がより楽しくなります。

 

落語は間口は広く、奥も深い芸能なのですよ。

 

 

そろそろ次へまいりましょうか。

 

次は「御成街道から…」

kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com

 

振り返って「三枚橋から…」

kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com