上総国から、南下します。
房総半島先端、鴨川市、館山市、南房総市、鋸南町で構成される、「房州」安房国です。
安房国と言えば、里見氏のルーツ。
正確には上野国から安房に移った、安房里見氏ですが、次第に上総、下総と勢力を拡大、北条氏らとやり合いました。
史実ではないですが、こちらの方も有名ですね。
安房里見氏の姫・伏姫と、名前に“犬”の字を持つ8人の若者「八犬士」をめぐる長編伝奇小説です。
房州が舞台ですから、域内での関心は高く、館山市のお菓子屋さん「房洋堂」では、こんな商品が売られていましたよ♪
お話のキーワード「仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌」に、房州の名物を織り込んだ、8つのお菓子が入っています。
もちろん、2回に分けて、四択に♪
今は模擬天守の館山城ですが、中は八犬伝博物館になっているそうです。
房州と言って、もう一人、忘れてはならない人物がいます。
「日蓮上人」
鴨川市小湊で、生を受けています。
誕生寺というお寺が、ここにあります。
日蓮上人が誕生した時、多数の鯛が飛び跳ねて、誕生を祝福したと言われています。
このため、この地の鯛は日蓮上人の化身。
決して食べることはなく、網にかかって死んでしまった鯛は、この鯛塚に供養すると言います。
近くには鯛の浦という入り江があり、遊覧船が出ています。
ここには真鯛の群生地があり、(運がよければ)鯛の舞い踊りが見られます。
船が止まり、お待ちかね、鯛のショー!…でしたが、
写真の成果はこんな感じでした…。
ポジショニングがね…。
でも、おっきな魚(ヒラマサなど)が悠々と泳ぐ姿を、見ることができましたよ。
実は、この先の大弁天島・小弁天島に住むという弁財天が、魚を惜しみ、「この地で魚を捕る者は、必ず病になる」と言ったため、恐れをなした漁師たちは、ここでは絶対に魚を捕らないそうです。
なので、鯛以外の魚も、結構いるそうですよ。
遊覧船といえども、鯛に餌はやっても、捕ったり危害を加えたりはしません。
お土産にも、鯛の肉を使う物は、ありません。
代わりにこちらを買って、同地を後にしました。
甘い、お菓子ですよ。
次は20・能登国です
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