螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

鶯色の思い出…

梅の、季節ですね。

今年は寒いから、まだかも知れないけど。

 

ウチの梅です。

過去の、写真ですけど。

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今年も花を咲かすのかな~なんて思ってたら、

「とっくに切っちゃったよ」(父)

 

道理で、ないわけだ…。

 

さて、梅と言えば、鶯ですよね。

鶯色って、こんな色です。

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意外と、くすんだ色でしょ。

オリーブグリーンに近い色です。

 

多分、こちらを想像した人の方が、多いかな?

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これ、山手線の色です。

「黄緑6号」なんて名前がついていますが、慣用名は「ウグイス」です。

 

花札も、この通り!
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なんでこんなことが起こったか?

 

犯人は、この方! 

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これ、ウグイスじゃありません。

メジロです。

ウチの庭の杏にやってきたところを撮ったものです。

 

そう、梅などの春の花にやってくる、色鮮やかな鳥はウグイスではなくて、メジロなのです。

なぜなら、メジロは花の蜜を好むから。

春先に咲く花には目がなくて、よくやってきてはついばみます。

時には花ごと落としちゃうこともあるぐらい。

 

一方、ウグイスは美声で鳴きますが、羽根の色は最初に出した、かなりくすんだ色をしています。

しかも、非常に臆病な鳥で、人前には滅多に姿を現しません。

そもそも、ウグイスの主食は虫など。

花に興味はないのです。

 

ですが、梅の林にどこからともなく、ウグイスの美声が響く中、美しい羽根のメジロが花をついばんでるとしたら…

歌人俳人ならもちろん、そうでなくても、間違えて無理はない、というわけです。

 

春を呼ぶ梅の花に、ウグイスの美声、そしてメジロの美しい羽根。

なんとも風流な取り合わせです。

今更間違いを正そうなど、野暮というものでしょう。

なので、鶯色ぐらい、2つあったっていいじゃないかって、思う今日この頃なのでありました。