今週のお題「修学旅行の思い出」
中学の修学旅行の日程は、鹿児島・帖佐から、熊本を通って長崎に入って、原爆資料館、グラバー園などを見学、というものでした。
でも、ハイライトは1日目にやってきました。
普通、修学旅行の朝には、観光バスが何台か横付けされて、乗り込んで、さあ出発!ってパターンが多いはずです。
でも、今回の集合場所は、帖佐駅。
待っていたのは、4両編成の団体列車でした。
そう、帖佐から肥薩線を回り、吉松、人吉から八代へ抜け、三角から国道フェリーで島原へ渡り、ここから観光バスという、なんともユニークな行程が組まれていたのです。
普通、バスは基本的には座っていなければいけない乗り物です。
でも、鉄道も船も、その制約がありません。
みんな、自由に席を移動して、いろんな人とおしゃべりしながら、楽しく旅ができるのです。
そりゃあ、気分は、開放的!
わいわい言いながら、楽しく過ごせましたよ。
もちろん、肥薩線は屈指の眺望路線。
珍しいループ線もありますし、球磨川と併走する区間の眺望も美しい。
川がだんだん太くなったり、途中の堰を通ったらまた細くなったりと、変化を見せてくれます。
島原へ船で渡るのも、非日常の気がしましたね。
船なんて、なかなか乗れるもんじゃないですから。
たかが移動なんですけど、ただの移動ではない、思い出に残る、移動だったんです。
実は、担任に鉄道好きの先生がいて。
前年の遠足も、大隅線・志布志線というローカル線を使っての、鉄旅でした。
だから、生徒たちも、勝手知ったるものだったわけですね。
確かに、観光地を効率よく回るには、バスが最適です。
でも、全部でなくてもいい、一部でも鉄道とか、船とかを組み込むことで、旅が三次元的に、大きく膨らむんじゃないかって、思います。
日程を組んでくれたT先生には、大感謝ですね。
ちなみに、その後の日程は、帰るまでバスでしたが…、
オランダ坂と、出島は、覚えがない…。
それ以外に、買い物タイムがあったかも。
何買ったのかも、覚えてない。
何かがあって、全員正座されられたのは、覚えてるかな?
こんな感じでした。
思い出というものが、ほとんど残っていないんです。
それだけ、序盤の鉄道と船が、非常に印象深い行程だったのですよ。