うつ病からの職場復帰プログラム「リワークデイケア」の、フォローアップでした。
卒業生が集まって、お互いの悩みや問題を語り合って解決したり、親睦を深めたりします。
卒業間近の現役生も混じって、現場の生の声を体感して、復職(再就職)への意識を高めます。
毎回、テーマがあって。
今回は
「上手な頑張り方」
うつ病患者は、「頑張るな」って言われて、社会に復帰します。
頑張りすぎてうつ病になって、また頑張りすぎたら、元の木阿弥なわけです。
でも、仕事を続ければ続けるほど、頑張らなければならない場面は、増えます。
最初は再発防止の錦の御旗が通りますが、年数が経ってもそれでは、徐々に保身とみられ、職場内での立場が悪くなってしまいます。
そもそも、自分自身でも、もっと上を目指したいという気持ちが、芽生えることだってあります。
期待に応えたい気持ちだって、あるでしょう。
「頑張りたいけど、本当に頑張って、いいの?」って葛藤は、数年順調に働いていると、誰でも思うことでしょう。
こんな時、どうすればいいのか?
再発も、解雇も防ぎ、一つ上の、いい仕事をするにはどうしたらいいか?
グループ討議です。
みんなで考えて、まずは復帰後の状態を3つに分けることに。
復帰間もない頃、
復帰1年前後までで、まだまだ仕事のセーブが必要な頃、
それ以上経って、仕事が軌道に乗った頃。
各状態に対して、意見やアイディアが出されましたが、こんな意見も。
「年数が何年も経っても、異動でもあれば、負荷が大きくなるから、ディフェンシブになるべきだよね」
そう、年数じゃない。
人や状態によっては、セーブが長く必要な場合もあるし、早く仕事に慣れて、次にチャレンジできる場合もあります。
年数じゃない、ってことは、常に自分の状態を把握していかなければなりません。
今の負荷は耐えられるのか?
疲れに対するケアは出来るのか?
逆に、余力があるのか?
余力があるとしたら、チャレンジもいいと思います。
この部分が、仕事のやりがい、生きがいを生むんですから。
でも、余力を使い切ってしまっては、病気前と同じことです。
余力は名目では、5割ぐらいを使うぐらいがいいと。
「実際、7割ぐらい行ったりすることもあるけど、セーブした日も含めて、週や月単位のトータルで、5割ぐらいで行けてれば」ってのは、僕の意見です。
で、結局、「常に自分を把握し、余力をコントロールして、仕事をしていく」が、復帰後どの状態でも共通だね、ってまとめてくれた方がいて。
人によって、状態によって、様々な状況があるわけで、とてもまとまらないって思ってたテーマだったんですが、最後はピシッとまとまって、一件落着!
とてもいい議論が、出来たと思います。
メンバーの皆さん、ありがとうございました!