螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

「あ」の思い出…

大阪版の「あ」は、

 

「阿呆につける薬はない」です。

 

それなりの素養がある人には、教えることが出来ます。

教えると、伸びます。

 

でも、物事の筋道をよく理解しない人に教えるのは、確かに非常に困難です。

 

そもそも、教えるってことは、物事を相手にわかるように、かみ砕いて説明すること。

用語や作法を分解して、わかりやすく伝えることを言います。

物事の筋道がわからない人に教えるには、本当に基礎、あるいは常識のレベルにまで、砕かないといけない。

そこまでくると、教える方の負担が大きく、技量も必要になります。

そこまで苦労しても、わかってもらえるとは限らないし、そもそも、そんな複雑化したことを伝えるのは、教える方だって困難です。

 

結局、教えるだけ無駄、ってことになってしまいます。

 

これは、教える方にも言えることです。

あまりにも相手にかけ離れたことを、いきなり教えようとしても、決して上手くいかない。

教える方は情熱を、教えられる方も意欲を、保ち続けることが困難です。

 

僕だって、ExcelVBAやデータベースの知識を、多数持っているつもりですが、それを教えるべき人は、今のところは出会っていません。

普通のレベルの人に教えたって、理解してもらえないし、そもそも僕に、教え通す自信がないんです。

 

逆に言えば、ある程度の素養を持った人は、それから発展した物事の教示に耐えられるし、吸収できる可能性が高い。

人間として、学問としての基礎的な部分を押さえることは、それからの発展の可能性を考えれば、決して無駄ではないのですよ。