現在の、朝日航空株式会社です。
航空機を用いた撮影、測量、宣伝、パイロットそのものの養成、航空機の整備などを生業とする航空会社です。
アマチュア航空クラブなども運営しており、パイロットの養成には、定評があります。
拠点は大阪の八尾市、八尾空港。
こんな“X字”の空港です。
この会社が、営業用の航空路線を持っていたことがあるのです。
1986年5月、二点間航空路線開始。
実はこの年、たまたま、種子島を旅行していた!
しかも、台風一過で天気は良く、船はまだ荒れるだろうと、飛行機を選択!
これが現在のところ最初で最後の、9人乗りの超小型機・BN-2アイランダーに搭乗するチャンスとなりました。
写真が残っていないのが、残念ですが…。
空港に行くと、待ち構えていたのは、なんと体重計。
座席は体重によって、決めると言います。
まだ中学生の、“男の子?”の僕は、パイロットのすぐ後ろ。
席としては、まずまず!
青い空と碧い海の中、飛行機は離陸しました。
しましたが…、
「高く上がらない!」
そう、種子島-屋久島間は近いので、高く上がる必要はないのです。
逆に、海面のすれすれを飛ぶので、スリルと迫力は満点!
ある意味、僕を飛行機の虜にしたのでした♪
昔の若いパイロットは、零戦や艦爆、艦攻を駆って、こんなフライトをしていたかも知れませんね。
所要は15分。
あっという間の旅でしたが、それはそれは印象に残るフライトだったんですよ!
この路線、その3年後の1988年の時刻表には、ちゃんと載っています。
この時点で、3往復の便が設定されていました。
しかし、その後は高速船に押されたのか、路線は既にありません。
多分、短い間しか、稼働しなかったでしょう。
旅を演出したBN-2アイランダーも、最近まで離島間を飛んでいたものの、今はほぼ運行を終了。
チャーター機でたまに出てくるか、って状態だそうです。
でも、幼い僕に、普通の飛行機とは違った魅力を味わわせてくれた、この小さな飛行機に、また乗りたくなったりもするのです。
もっとも、仮に今、飛んでても、乗れないかも知れません。
体重の関係で…。