螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

越前国の思い出…

加賀国から、南西へ。

みたび越州越前国です。

 

越前国は、福井県の東側。

福井市の他、鯖江市、大野市あわら市永平寺町などが含まれます。

敦賀市は、お隣の若狭国との結びつきも強いのですが、国としては越前国になります。

 

関東からは米原経由の東海道新幹線が検索されますが、北陸新幹線経由との差は、ごくわずか。

そのうち延伸しますから、逆転するものと思われます。

 …4時間半以上、かかりますけどね。

現状…

 

福井市を訪れたのは、意外と最近の、2014年。

当時はまだ、北陸新幹線は長野止まりでしたので、こんな経路で。

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上越新幹線ほくほく線しらさぎ号経由でした。

福井に一泊しています。

 

駅を出ると… !!

「造っちゃった!!」

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新幹線の高架橋が、当時既にできていました。

期待の表れなんでしょうけど、傷まなきゃいいんですけどね…

 

それでも、新幹線の計画は前倒しされて、2022年に福井まで先行開業します。

無駄にはならないようですね…、と調べてみたら、駅舎に拡張の計画がある!?

壊して造り直し、なんてことにならなければいいんですが。

 

この時泊まったのは、佐野温泉という温泉。

おばあちゃんたちとバスに揺られて、しばらくして着きます。

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信号も、LED!

雪が積もらないように。

雪国です。

 

宿の全景は撮ってないけど、こんな部屋でした。

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温泉は玉砂利の敷かれた、心地よいものでしたよ。

 

 

ちなみに、福井空港もあります。

ありますが…、定期便がありません。

小さな空港で利用客が少なく、1976年に羽田便がなくなってからは、旅客の空港としては機能していません。

滑走路延伸も、地元の反対で実現しませんでした。

 

ただ…、

所在地を調べると、坂井市なんですよね。

福井市の北。

お隣加賀国小松空港と、思いっきり被ります。

もう少し南、敦賀市辺りにあったら、活用の策もあったかも知れません。

小浜にも近いですしね。

 

なので、自前で空港を持つよりも…

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間近の小松空港に間借りした方が、得策ってわけです。

実際、空港から直行バスで1時間で行けますから、福井市を訪れるなら、このルートもアリですね。

 

ちなみにこれ、動きます!

そう、越前国は勝山を中心に、恐竜の化石が多く出土したことでも知られます。

かつて、切手にもなりましたね。

フクイサウルス」なる恐竜も、かつてはこの辺りにいたそうです。

 

このルートで福井に入ったのが、最近の2017年9月。

若狭国・小浜への旅、レンタカーの旅でしたが、越前国にも立ち寄っています。

この辺りの二大スポットと言えば、

永平寺」「東尋坊

 

このうち、東尋坊は海岸の景勝地ですが、

東尋坊に立つことはできても、東尋坊を撮るのが難しい?」

てなわけで、今回は却下。

暴僧・東尋坊に手を焼いた僧たちが、旅行と称して東尋坊をここに連れ出し、酔わせた上で、海へ突き落とした、という逸話が残ります。

 

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雨ですが、永平寺は参拝しました。

かなり広い境内で、実際に住み込んで、修行している僧がいます。

(僧を撮影してはなりません)

 

入ると、まず僧による境内の説明があります。

こういうのがあるといいですね。

 

見事な天井絵!

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その他にも、いくつか印象的な写真が撮れました。

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お昼は、永平寺そば!
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この辺りは土地が少なく、焼き畑をしたあとは大根を植え、他の作物を植え、その次にはそばを植えて、時には主食の代用としたそうです。

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こちらは、出汁の旨味と、大根の辛味を同時に楽しめるメニュー。

そばはもちろん、手作りの手打ち!

美味しくいただきましたよ♪

 

実はこの店、精進料理も出す店で…

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これが「生麩」とは…

味はどう見ても、「貝の佃煮」!!

以前、別の寺で精進料理をいただいた時、イカの刺身に見せかけてたのは…、

ナタデココ!!」だったしなぁ…。

精進料理も、奥が深いです。

 

 

車は雨の中、敦賀へ。

写真はありませんが、僕にとっては思い出の残る地です。

 

今からもう、20年近く前。

その時は天橋立を見て、小浜線経由で敦賀に入って、北陸線から金沢へ向かって、寝台特急の“A個室”を奮発して、帰る予定でした。

ところが、天橋立駅で預けた荷物を、ロッカーから取り出さずにホームへ出てしまった!

慌てて取り戻すも、所定の列車に乗り遅れ。

地方路線では遅れを取り戻すことは難しく、結局、敦賀までしか到達しませんでした。

 

もちろん、寝台券はパー。

次の列車は、敦賀を2時前に出る、急行「きたぐに」でした。

 

数時間も空いてしまったので、行ったのが「気比の松原

海岸近くに松林が植わっている場所なんですが、辺りは真っ暗!!

何にも見えません。

そこに、海の潮騒だけが響いていて、何とも不気味な感じでした…。

 

今から思うと、「拉致されなくてよかった!?」ってところですが、この時訪れたので、後に「日本三大松原」を、制覇することになるのです。

駿河三保の松原、越前・気比の松原肥前・虹の松原)

また、その後に乗った「急行きたぐに」も、583系寝台電車という、大変貴重な電車!

最初で最後の乗車機会となりました。

 

人生、何が災いなのか、幸いなのか、わからないものです…。

 

次は34・甲斐国です

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32・陸中国

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