螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

歓喜…

今年も、あとわずか。 

年末を盛り上げる曲を、聴きに行きました。

 

父と、2人で。

「第九」
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年末と言えば、第九ですよね~

父が、大好きで!

 

一方、巨匠(母)は、「ただでさえ忙しいのに、せわしさをさらにかき立てる!」と、お気に召さないご様子。

なので、父と2人会になるわけです。

 

しかも、行きつけの「押上文庫」のご常連、Oさんが出演します。

プロのマリンバの奏者で、第九ではティンパニを、一手に引き受けます。

 

実は昨年も、行ってまして。 

kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com

 

恒例に、なりました。

 

さて、今年のプログラムは、こちら
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有名どころを、もってきましたね~

知ってる曲ですが、生演奏となると、ボリュームや立体感が、また違って感じられますね。

 

一曲目の「スーパーマンのテーマ」の後、指揮者が一旦退場。

そして…

 

なんと、ダース・ベイダー氏の仮面を被って登場!

同時に、弦楽器の弓も、こんな!!
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(これもイメージ)

そう、弓にLEDが仕込まれてて!!

カラフルなライトセーバーが奏でる「スターウォーズのテーマ」、なかなか楽しく、聴き応えありましたよ!

 

…さすがにダース・ベイダー氏、重い(前が見えない!?)仮面は外して、指揮していましたけどね。。。

 

 

盛り上がったところで、いよいよ、

ベートーヴェン作曲交響曲第九番短調 作品125」

演奏開始です。

 

中には、「第三楽章までは(耐える音楽)」なんて言う方もいますけど、僕はそうは思いません。

少なくとも、今は。

 

今日、特にいいと思ったのは、第二楽章。

有名な出だしから、各パートを転々として良さを拾いながら、まとまるところはちゃんと、まとまって。

集団と個性の両方の良さを、存分に表現されてるな、って思いました。

もちろん、Oさんのティンパニも、見せ場多数!

音量で、連打で、リズムで!

時には静かに、時には激しく、奏でていきます。

ティンパニがあるのは、ステージに向かって左側、前半使ったピアノの後ろ!

遠くですが、存在感はさすが!でしたよ。

後ろから演奏を支え、コントロールするようにね。

 

第三楽章で、スローダウン。

美しいメロディで、ちょっとまどろんで。

(寝てませんよ!) 

 

第四楽章の手前で、合唱団が入ってきました。

ティンパニの第一声!

ひとしきり演奏後、歓喜の旋律が少しずつ大きくなって、オーケストラ全体に広がって、いよいよソリストの出番!!

 

今回は4人とも、頑張ってましたね~!

大体、1人ぐらいは声量が足らないね~、って演奏が多いんですが、今回は4人とも、素晴らしい歌声を聞かせてくれました。

 

バリトンの独唱から始まって、合唱団が応える。

次のパートでは、テノールの通る声!

女性陣のソプラノ・メゾソプラノの2人も、美しい歌声でしたよ♪ 

 

独唱、合唱、そしてオーケストラが、入れ替わり立ち替わりで演奏。

盛り上げては引き、盛り上げては引きを繰り返すうちに、歓喜は最高潮に!

そう、お祭りのような盛り上がりです。

そして、奏者と聴衆の気持ちが一つになった時!

場内は拍手の渦に満ちあふれたのでした~♪

 

指揮者の古澤直久氏のもと、今年も、素晴らしい第九を聞かせていただきました。

最近、音楽はパソコンで聞くことが多く、クラシック番組でも、四六時中指揮者を写してるわけじゃないので、ライブ演奏は指揮者をつぶさに見れる、数少ない機会。

 

伸びやかに、踊るような指揮ぶりでしたよ♪

一生懸命に、そして楽しそうに。

後ろ姿ながら、こちらも楽しくなるようでしたよ。

 

もちろん、楽団員をまとめ上げるのが、指揮者の最大の仕事です。

こちらは、聴いて知るべし。

さらなるエッセンスとして、聴衆が見てて楽しめる指揮も、重要だと思いますよ。

パフォーマンスとして、ね。

 

それにこの方、カーテンコールで奏者を立たせて祝福する時、ジェスチャーを交えるんですよね。

すごく、わかりやすくて。

 

例えば、

大きな抱える動作なら、チューバ部隊。

腕を前後に動かす動作なら、トロンボーン隊。

Oさんのティンパニ他、パーカッションチームは、「小太鼓を叩く動作」で、紹介されていましたよ。

 

さて、この演奏会には、お決まりのアンコールがありまして。

プログラムには、こんな歌詞が載っています。
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そう、「蛍の光」も、いよいよ年を送ろうとする曲。

しみじみと今日の演奏、そして今年のあんなこんなを振り返っているところに、指揮者の古澤氏がゆっくりと振り返って…

 

「さあ、皆さんも歌いましょう!」

 

全員で、大合唱♪

聴衆も参加できる演奏会も、なかなかありませんよね。

もちろん僕も歌って、大団円となりました。

満足感のある、素晴らしい演奏会でしたよ。

 

元々、第九は楽団員が年を越せるように、始まったと聞きます。

奏者から歌い手まで、幅広い音楽家が参加でき、しかも必ず入場券が売れるから、と。

でも、聴衆にとっても、これだけ歓喜を一緒になって味わえる演奏会は、そうはないのです。

 

歓喜の渦のもと、明るく楽しく盛り上がって、晴れ晴れしい気持ちで、新年を迎えたい。

第九は、うってつけのプログラムじゃないかと思います。

 

指揮者、Oさんをはじめ、奏者の皆様、合唱団の皆様、そして、この「MAXフィルハーモニー管弦楽団」に縁を与えてくれた、押上文庫/猫庫にも感謝…。

 

皆様、よいお年をお迎え下さいね。


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