今年も、あとわずか。
年末を盛り上げる曲を、聴きに行きました。
父と、2人で。
「第九」!
年末と言えば、第九ですよね~
父が、大好きで!
一方、巨匠(母)は、「ただでさえ忙しいのに、せわしさをさらにかき立てる!」と、お気に召さないご様子。
なので、父と2人会になるわけです。
しかも、行きつけの「押上文庫」のご常連、Oさんが出演します。
プロのマリンバの奏者で、第九ではティンパニを、一手に引き受けます。
実は昨年も、行ってまして。
kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com
恒例に、なりました。
さて、今年のプログラムは、こちら
有名どころを、もってきましたね~
知ってる曲ですが、生演奏となると、ボリュームや立体感が、また違って感じられますね。
一曲目の「スーパーマンのテーマ」の後、指揮者が一旦退場。
そして…
なんと、ダース・ベイダー氏の仮面を被って登場!
同時に、弦楽器の弓も、こんな!!
(これもイメージ)
そう、弓にLEDが仕込まれてて!!
カラフルなライトセーバーが奏でる「スターウォーズのテーマ」、なかなか楽しく、聴き応えありましたよ!
…さすがにダース・ベイダー氏、重い(前が見えない!?)仮面は外して、指揮していましたけどね。。。
盛り上がったところで、いよいよ、
演奏開始です。
中には、「第三楽章までは(耐える音楽)」なんて言う方もいますけど、僕はそうは思いません。
少なくとも、今は。
今日、特にいいと思ったのは、第二楽章。
有名な出だしから、各パートを転々として良さを拾いながら、まとまるところはちゃんと、まとまって。
集団と個性の両方の良さを、存分に表現されてるな、って思いました。
もちろん、Oさんのティンパニも、見せ場多数!
音量で、連打で、リズムで!
時には静かに、時には激しく、奏でていきます。
ティンパニがあるのは、ステージに向かって左側、前半使ったピアノの後ろ!
遠くですが、存在感はさすが!でしたよ。
後ろから演奏を支え、コントロールするようにね。
第三楽章で、スローダウン。
美しいメロディで、ちょっとまどろんで。
(寝てませんよ!)
第四楽章の手前で、合唱団が入ってきました。
ティンパニの第一声!
ひとしきり演奏後、歓喜の旋律が少しずつ大きくなって、オーケストラ全体に広がって、いよいよソリストの出番!!
今回は4人とも、頑張ってましたね~!
大体、1人ぐらいは声量が足らないね~、って演奏が多いんですが、今回は4人とも、素晴らしい歌声を聞かせてくれました。
バリトンの独唱から始まって、合唱団が応える。
次のパートでは、テノールの通る声!
女性陣のソプラノ・メゾソプラノの2人も、美しい歌声でしたよ♪
独唱、合唱、そしてオーケストラが、入れ替わり立ち替わりで演奏。
盛り上げては引き、盛り上げては引きを繰り返すうちに、歓喜は最高潮に!
そう、お祭りのような盛り上がりです。
そして、奏者と聴衆の気持ちが一つになった時!
場内は拍手の渦に満ちあふれたのでした~♪
指揮者の古澤直久氏のもと、今年も、素晴らしい第九を聞かせていただきました。
最近、音楽はパソコンで聞くことが多く、クラシック番組でも、四六時中指揮者を写してるわけじゃないので、ライブ演奏は指揮者をつぶさに見れる、数少ない機会。
伸びやかに、踊るような指揮ぶりでしたよ♪
一生懸命に、そして楽しそうに。
後ろ姿ながら、こちらも楽しくなるようでしたよ。
もちろん、楽団員をまとめ上げるのが、指揮者の最大の仕事です。
こちらは、聴いて知るべし。
さらなるエッセンスとして、聴衆が見てて楽しめる指揮も、重要だと思いますよ。
パフォーマンスとして、ね。
それにこの方、カーテンコールで奏者を立たせて祝福する時、ジェスチャーを交えるんですよね。
すごく、わかりやすくて。
例えば、
大きな抱える動作なら、チューバ部隊。
腕を前後に動かす動作なら、トロンボーン隊。
Oさんのティンパニ他、パーカッションチームは、「小太鼓を叩く動作」で、紹介されていましたよ。
さて、この演奏会には、お決まりのアンコールがありまして。
プログラムには、こんな歌詞が載っています。
そう、「蛍の光」も、いよいよ年を送ろうとする曲。
しみじみと今日の演奏、そして今年のあんなこんなを振り返っているところに、指揮者の古澤氏がゆっくりと振り返って…
「さあ、皆さんも歌いましょう!」
全員で、大合唱♪
聴衆も参加できる演奏会も、なかなかありませんよね。
もちろん僕も歌って、大団円となりました。
満足感のある、素晴らしい演奏会でしたよ。
元々、第九は楽団員が年を越せるように、始まったと聞きます。
奏者から歌い手まで、幅広い音楽家が参加でき、しかも必ず入場券が売れるから、と。
でも、聴衆にとっても、これだけ歓喜を一緒になって味わえる演奏会は、そうはないのです。
歓喜の渦のもと、明るく楽しく盛り上がって、晴れ晴れしい気持ちで、新年を迎えたい。
第九は、うってつけのプログラムじゃないかと思います。
指揮者、Oさんをはじめ、奏者の皆様、合唱団の皆様、そして、この「MAXフィルハーモニー管弦楽団」に縁を与えてくれた、押上文庫/猫庫にも感謝…。
皆様、よいお年をお迎え下さいね。