出雲国から、さらに西へ進みます。
石州、石見国です。
石州といって、真っ先に思いつくのは、「石州瓦」でしょうか。
こんな赤茶けた瓦ですが、風雪害、塩害にも強いと評判です。
三州瓦、淡路瓦とともに、三大瓦に名を連ねるそうです。
特に産地として名高いのが、江津市。
国内では一番小さい市になりますが、産物を持つ市は、強いですね。
江津と言えば、ここから備後国・三次まで、三江線が通っていますが、今年の4月1日をもって、廃止になりました。
本州ではこれだけ長い(108.1km)もの路線が、全線廃止になるのは初めてで、大変話題になりました。
高い橋梁の上にある、邑南町の宇都井駅など、話題になる駅もありましたしね。
僕自身は、もう20年近くも前に、乗ったことがあります。
昼下がりの列車は、沿線の中高生のためのもの。
学校の終わりを待つのか、浜原駅で30分近く停車するダイヤでしたが、その間も生徒たちは元気元気。
みんなでワイワイおしゃべりしながら、止まった列車で楽しそうに過ごしていたのが、印象で気でした。
スマホはもちろん、携帯だってまだ普及し初めの頃でした。
さて、先ほどの写真は「津和野駅」で撮ったものです。
「津和野」というと、SLの名前から、「山口県」と誤解されがちですが、実は島根県鹿足郡津和野町が、正式。
津和野の町はツアーでも来たことがありますが、SLやまぐち号に乗ったのは、父と一緒で、空路の石見空港から入りました。
空港は益田市ですが、よく見ると、「萩・石見空港」となっていますね。
萩市はお隣山口県、国としても長門国ですが、距離的には近いため、名前を冠しているようですね。
実際、萩を訪れるには、県内の山口宇部空港よりも、こちらの方が遥かに近い。
越境ながら、協力関係にあるようですね。
例としては、加賀国・小松空港に協力する越前国(福井県)がありますが、珍しい例だと思います。
搭乗者に配るイベントも、あるようですよ。
さて、津和野にやってきました。
広い通りです。
役場。
現役らしいですよ!?
津和野の鯉は、デブが多いことで知られます…。
観光客が、餌あげちゃうのかな?
これは鷺舞神事の像。
こんな風貌の、かなり重い衣装を着て、舞い踊るそうです。
この「源氏巻」は、かなりのヒット商品!!
なかなかの、いい味でしたよ♪
あんこももちろん、生地がよかったと記憶しています。
さて、お待ちかねの「SLやまぐち号」
力強く、煙を吐きます。
入れ換えシーン。
今の記号は普通車の“ハ”ですが、白帯は本来、“一等車”の意味。
そんじょそこらの身分では、乗れない車両だったんですよ。
途中で豪雨になり、徳佐駅あたりで営業運転打ち切りに。
SLの代行バスに乗ることと、相成りました…
…これはこれで、珍しいけどね。。。
ただ、この翌年はさらに酷く、路盤が流されて、かなり長期で運休のはめに。
代行バスぐらいで済んで、よかったのかも知れません…。
次は56・美濃国です
kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com
前の国は、こちら
54・磐城国