大阪版の「つ」は、
「爪に火をともす」です。
ろうそく代わりに、自らの爪に灯をともして、夜を凌ぐたとえなんですが…
今は「爪に火をともして頑張って…」なんて言われ方をしますよね。
切り詰めて、我慢して、さらに頑張って…
良い意味、あるいは格言のようにも、言われたりします。
ところが、言葉ができた当時は、全然使われ方が違っていたそうで。
「アイツは爪に火をともすような、ドケチでよ…」
極端な倹約の方が、前面に出ていたそうです。
まぁ、誰が言い出したかはわからないそうですが、時代によって言葉の意味が変わった例は、「情けは人のためならず」とか、他にもありますよね。
きっと誰かが、雑言を格言に昇華させたのでしょう。
こういった「生きている言葉」も、面白いと思いますよ。