螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

介護施設の縁…

何回か、話題にしたかな?

渋谷に住んでいた親戚が、介護施設に入ることになって。

とは言え、特養(特別養護老人ホーム)に入れるほど、介護度は高くないので、一般の有料老人ホームです。

 

一人暮らしだったので、ウチがいろいろ、面倒を見たわけです。

それは、これからも必要なので、草加の施設に、入ってもらうことになりました。

 

確かに、この所衰えが目だって。

昨年は旅行に連れて行きましたが、やっぱり歩行がおぼつかなくて。

でも、記憶とかに衰えがあるものの、認知症とかまでは行かない感じで。

そうなると、民間が運営している、介護付きの老人ホーム、という選択になります。

 

実は、肺炎(コロナウイルスじゃないそうです)で倒れて。

予め契約していた、ALSOKのサービスが、役に立ちました。

一人ぐらいの高齢者向けに、見守りサービスがあるんです。

鍵も預けて、もしもの時は、部屋の中に入って、救出、介護が出来ます。

 

今回は肺炎でしたが、脳や循環系の障害で倒れると、時間が何よりも大事。

この時、救命する人が部屋に入るのが、ものすごく大変なんです。

発見、処置が遅れると、助からなかったり、重い障害が残ったりしますからね。

ウチの巨匠が勧めたそうですけど、功を奏したと思います。

 

ただ、今は病院は、長くいられないんですよね。

処置が不要となると、退院しかありません。

そのための、一時介護の施設に入ったんですが、エラい厳しい所だったそうで。

携帯も持てない、プライバシーもない。

一人暮らしを長く続けてきた人には、精神的に辛い環境だったようです。

 

なので、ウチの提案には、素直に乗ってくれて。

条件として、自宅に近い、草加で探すことも、飲んでくれました。

いろいろ探した結果、草加のとある施設に決まり、昨日、入所と相成りました。

 

僕は昨日はコンサートだったんですが、同じ渋谷だったんで、荷出しを手伝ってね。

タクシーも長距離になるので、僕が手配しましたが、実は押上猫庫のお客さんに、タクシードライバー(墨田のSさん)がいて。

お願いしたら、快く引き受けてくれました♪

 

道中も「よくしてもらったよ~♪」とのこと。

いい仕事を、していただきました♪

 

今日も、お部屋に顔を出して。

パソコンやスマホ関係の処理・設定を中心に、手伝いをね。

 

表情が、明るかったですね。

「食事、美味しかった~!」とのことで。

3食、ここの食事ですから、食事の良さは、重要なポイントですよね。

館内も、初めて見ましたが、明るい茶系が多用されてて、明るくも落ち着いた感じですね。

好印象です。

 

どちらかと言えば、リハビリが出来る、比較的元気な人が中心の施設。

アクティビティも、多数あるそうです。

お茶のみ友達でも、出来るといいですね♪

 

施設名は明かしませんが、実はこの系列の老人ホームは、家族ぐるみの友人だった、厚木のOさんが、最後まで住んだ施設です。

元々、僕が生まれる前から、両親とは仲良しで。

団地の、お隣さんだったんです。

 

独身の、職業婦人でした。

親より少々年上ですが、穏やかな、優しい女性で。

僕が生まれてからも、随分可愛がってもらって。

正月には必ず来てくれたし、鹿児島に行った時も、会いに来てくれたり。

家族ぐるみで、長く、親密な付き合いをした方です。

 

その方は、脳の病気で倒れて、そのまま半身不随に。

言語障害もあって、声はなかなか聞き取れなくなりました。

 

でも、その施設では、とても良くしてもらったそうで。

多分、7年ぐらい過ごしたんじゃないかな?

 

身体が自由にならない、辛い年月だったと思うけど、常に「いいとこだよ~♪」って言ってて。

最後は一度は病院に移ったものの、本当の最期は、住み慣れた介護施設で、との希望で、退院して。

介護施設で、天寿を全うしたそうです。

 

そんなこともあって、両親は出来たらこの系列にと、本命視していたそうです。

実際、ここへの入所までには、いろいろ苦労もありました。

説得も、手続きもあったし、何より渋谷や病院まで、何度も往復しなければなりませんでしたから。

 

でも、ここに入った親戚の笑顔を見ると、Oさんに、最後によい縁をいただいたなって、思います。

 

そう言えば、思い出すのは…

Oさんを見舞って、帰る僕を、Oさん呼び止めて…

 

「お嫁さん、連れてきて」

これが、僕がOさんとかわした、最後の言葉でした。

 

存命中に果たせなかったのは、残念ではあります…