螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

IF・関数の思い出・4…

IFは、「ある条件によって、2通りの関数の結果を表示する」という動作をします。

プログラム言語では、おなじみの命令で、条件によって、処理を選択、分岐させる役割を持ちます。

 

Excelで最も多いのは、「エラーの回避」

たとえば、セルA1にはいろんな値が入りうるとして、セルA1の結果で割り算をするような数式が書かれている場合、A1にゼロ(または空白)などが入っていると、

ゼロで割り算になり、「#DIV/0!」ってエラーが書き込まれてしまいます。

 

このセルだけだったら、表示が変なだけで済みますが、さらにこのセルの結果を、他で使う場合、そのセルもエラーになってしまいます。

そこで、IF関数で、「A1がゼロならゼロ(あるいは空白など)、そうでなければ割り算の結果」という記述をしておきます。

そうすると、割り算が行われるのは、エラーが起きない場合だけになりますね。

 

他にも、VLOOKUPで、該当値がない場合の「#N/A」も、IF関数で回避できます。

実際、まだユーザーの入力値がない場合も、エラーになりますから、IF関数を仕込んでおくと、無用なエラー表示を回避できるわけです。

 

このほかにも、他のセルの結果を判断して、係数を変化させたり、入力が揃わない場合はエラー文を表示させたり、いろんなことが出来ます。

 

IF関数を多重に、組み合わせることも出来ます。

例えば、「A1が0以下だったら0だけど、それ以外だったらさらに判断して、A1が10以上なら10、それ以外ならセルの値を書く」ということが出来ます。

 

ただ、たくさん重ねると、式が複雑になって、エラーが起きやすく、起きた時に修復が難しくなります。

作る時点でも、今はどのIF関数の条件(処理)を描いてるのか、わからなくなることが、多々ありますね。

実際、6段以上重ねると、複雑すぎると、エラーになるようですね。

 

とは言え、IF関数が使いこなせると、結果に応じた表示が出来るシートが作れますから、複眼的な表計算が可能になります。

ワンランク上がるには、もってこいの関数と言えるでしょう。

 

次は「VLOOKUP」です

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前は「COUNTIF」です

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