今週のお題「読書感想文」
在宅勤務で浮いた時間に、読んだ本です。
もちろん、オススメは教育学生・シャロSさんです。
理学部生でしたから、教育学は取ろうと思えば、取れたんですが、学生時代は取りませんでした。
先生になんて、とてもなれると思ってなかったから。
そんな僕が30年も経つと、身内を含め、友人にも何人か、教育に携わる人との縁が生まれるとは、思いませんでしたけどね。
この本は、教育を志す学生が、まず最初に学ぶ「教育学」について、書いたものです。
「教育って必要なの?」って、根本的な議論から、「いい先生ってどんな人?」
「(子供が)勉強ってしなくちゃいけないの?」「命の大切さを、どうやって教える?」など、児童生徒に質問されそうなことまで、テーマを網羅しています。
ただ、この本にはあっさりとは、答は書いていません。
必ず「ワーク」と言って、テーマに沿った課題に取り組んで、自分で考察を深めてから、先に進むようになっています。
例えば、7章では「子供が好きだけじゃ、先生にはなれないの?」というテーマです。
この中で、教師という「子供に教える」存在の他に、「学校の構成員としての教員」「労働者としての教員」という側面に気づかせます。
また、教育の機能であっても、子供のための他に、「産業界に人材を送り出す機能」とか、ひいては「子供を日本国民にするための機関」とか、理想に燃えた学生の気持ちとは、一見相反するようなことを紹介し、戸惑わせています。
わざわざそんなことをするのは、もちろん、それが純然たる事実であることと同時に、
教育が単に、子供に知識を教えるだけじゃないこと、
子供にも先生にも多様性があって、様々な正解が存在すること、
国や社会などの要請によって、教育の姿が常に変化しているから、だと思います。
そう、教育する先生も、される子供たちも、周りの環境も、
「生きている」からだと思うんですね。
だから、学生には一つの答だけを正解にしないで、常に状況に対応出来る目を持って欲しい。
7章の結びも、教員免状を取っただけの教員が、研鑽と経験を重ねて、真の「教師になることを望む」と、結んでいます。
僕も、そう思いますし、この本からも、そう感じます。
裏はフォロワー・シャロSさんのオススメ♪
kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.jp
マネジャー論ですが、通じるところがあると思います。