螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

「永遠の0」・しりとりの思い出・34…

最近見た映画と言えば、

 

シティーハンター

去年でしたね。

 

風立ちぬ

ゼロ戦を世に送り出した、堀越次郎の物語です。

 

あと…

永遠の0

そのゼロ戦に乗った若者を、特攻として送り出した男の,葛藤を描いた作品です。

 

調べたら…

2013年の作品なんですね。

劇場で見ました。

 

結末はあまり覚えてないし、ブログで明かしちゃうのもどうかと思うので、書きませんが…

今でも強烈に覚えているのは、上から特攻を実行するよう命じられた、上官の言葉。

 

「特攻は、たとえ成功しても、待ってるのは死だ。

 こんなむごい作戦が、あるか!」

 

ハッとしました。

そうなんですよね。

 

実際、特攻しても敵艦までたどり着つくのは、ごくわずかだったと言います。

そのわずかの、敵艦に爆弾をぶつけることが出来たとしたら…

その兵士は100%、生きて帰ることは出来ません。

 

当時は、精いっぱい美化されたと思いますが、要は戦死が前提の、極めて醜悪な作戦だったのです。

事実、燃料は片道だったそうだし。

 

自らさえも兵器とする特攻は、ものすごく恐ろしい作戦だと思います。 

 

多分、みんなわかっていたでしょう。

自らの運命も、自ら特攻を命じた兵士の運命も。

そこには希望もなければ、光もない。

 

それでも、そんな過酷な運命に逆らうことなく、むしろ喜んで出撃する態度を、見せなければならなかった。

こんなのって、ありますか?

人として、全く扱われていない。

 

人よりも、むしろその「組織」のあり方を、非難せざるを得ません。

 

勝つことを至上主義とて、命をも省みない教育をした結果、その運命がどんなに過酷でも、誰もそこから逃れることが出来なかったんです。

 

でも…

人も組織も、こうなってしまうんですよ。

追い詰められれば。

 

同じ、日本人です。

彼らの時代に戦争がなく、僕らの時代が戦乱の時代だったら、逆になっていたかも知れません。

 

人や組織を極限まで追い込み、追い詰めうる戦争は、してはならないと思います。

でもそれ以上に、国家的な目的のためには、人を人として扱わず、命さえも差し出させるような教育は、絶対にしてはならないと思う。

それは学校教育も、社会教育も、企業の教育だって、同じだと思います。

 

 

 

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