ちょっと、業界用語で恐縮です。
「Quality of Service」
インターネットの通信で、転送する順位を優先付けする仕組みです。
インターネットの通信って言っても、実はいろんな通信があります。
もちろん、Webページを表示するための、HTTPというプロトコルが有名ですね。
プロトコルとは、通信する両者が、いろいろ条件を交換して、通信を確立するためのやり取りです。
他にも、電子メールとか、遠隔ログインするための通信、最近は電話もIP化されていますから、音声、画像通信もあります。
このうち、Webページ用の通信は、あまり優先度を高くしない場合が多いです。
通信者は待ってくれますし、ダメなら再送も可能。
パケットごとに細切れなので、少しずつ表示することも出来るなど、HTTPは遅延に強い通信なんですよ。
一方、IP電話の音声通信などは、途切れると会話にならないので、優先度を高く設定してある場合が多いですね。
この他、利用者やサービスの状況によって、それぞれの場所で最適の優先付けを、ネットワーク管理者が設定するわけです。
実際には「帯域幅」という言葉を使いますが、ネットを川にたとえると、わかりやすいですね。
川のうち優先度が高い音声用には、最大で8割の流量を確保しようとか、この通信とこの通信が一緒に来たら、どっちに多くの流量を割り当てようとか、いろいろあるわけです。
時には、「この通信が来たら、他の通信は一切遮断して、最優先で通信させる」って設計も、あり得ますね。
どの通信がどれだけ使われて、あるいはどの時間帯は度の通信が多いとか、ネットワーク管理者は調査、予測して、ネットワーク利用者が快適に利用出来るように、気を配っているわけですね。
会社では、「情報システム部」の社員が、担っている場合が多いと思います。
「ネットが遅い」とか、「パソコンの操作がわからない」とか、パソコン周りで世話を焼いてくれる部署ですが、根本ではこういう仕事も、あるんですよ。
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