DOS。
「Disk Operation System」の略が出てきた方は、パソコン歴が古い方ですね。
「ドス」って、読みます。
ディスク上のファイルを管理し、ツリー上に分類した上で、ファイルの一覧表示や、コピー、名前の変更、階層の移動などが可能でした。
それまで、データもプログラムで完結したものが多かったんですが、これを使うと、データファイルを分離して、ディスク上に置くことが可能になります。
データを変更すれば、プログラムを変更しなくても、プログラムの挙動を変えることも可能になり、プログラミングは大きく、効率化したのです。
まぁ、今は普通にパソコンを使う仕事をしていれば、ファイルの操作ぐらいは誰でもするでしょうね。
今では全く当たり前な、パソコン自体の機能になります。
もう一つ…
2文字目のOが小文字になると、怖い言葉になります。
「DoS(Denial of Services)」。
こちらは「ディーオーエス」ですね。
サイバー攻撃の一種です。
Denialは、「拒否」ですが、この攻撃はある特定のサービスに向けて、一気に大量にリクエストを送ります。
サービス側だって、リクエストが来れば、応答を返し、リソースを割り当て、処理するプログラムに実行を移すわけですが、限度ってものがあり、処理能力を超えると、パンクしてしまいます。
一ヶ所がパンクすると、そのサーバーの他の機能まで、影響を受けてしまい、ひいてはサーバー自体が、ダウンしてしまいます。
サービスを「拒否」せざるを得ない状況になるわけですね。
ただ、攻撃側も、IPアドレスを持っていますから、それをブラックリストにして、そこからリクエストが来たら、即座に拒否するような、対策もあるようです。
でも、敵もさらに、「DDoS(Distributed Denial of Services)」という進化形を使ってきたりします。
その名の通り「配布型」で、多数のコンピューターから、同じ時間に一気にリクエストを送ることで、サーバーをダウンさせます。
これだと、IPアドレスによる拒否が難しくなります。
しかも、「多数のコンピューター」とは、ウイルス感染した、一般のコンピューターである場合が多く、対策は困難です。
「xxxx年yy月zz日vv時から、サーバーAに対して、繰り返しリクエストを送る」ってプログラムを、仕込むわけですね。
その時刻にならないと、不審動作をしませんから、駆除も困難になります。
だから、一般の善良なパソコンユーザーだって、犯罪の片棒を担いでしまうことが、あるんですよ。
「不審なメールは開かない、添付も開かない」は、徹底しないといけませんね。
次の略語は、こちら
kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com
前の略語は、こちら