これですね。
本から載せるわけにはいかないので、Excelで作りました。
「PCCS色相環」と言います。
正式には「Practical Color Co-ordinate System」と言い、「Practical」は「実用的」、「Co-ordinate」は「同位の」ですね。
「実用的な、同じ色を体系的に示したもの」となりましょうか?
PCCS色相環は、日本色彩研究所が開発したものです。
「同じ色」というのは、同じ色調(トーン)の色を、それぞれ色相環にしてあるから。
なので、写真の色相環以外にも、様々なタイプの色相環が存在します。
色って、色相(色味)だったり、彩度・明度だったりを、どれか一つは統一した方が、見る人に好感を持たせ、メッセージを発しやすくなります。
例えば、強い色なら強い色で揃えた方が、色としては調和が取れますし、柔らかい色、薄い色でも同様です。
そんな時に、同じ色調で、それぞれ色相環にまとめてあるので、調和の取れた色を、選びやすくなります。
複数の色相環を並べれば、同じ色で色調が違う色も、選びやすくなりますね。
色は趣味・芸術だけじゃなく、商品のデザイン、外壁の塗装、サインやピクトグラム類など、産業にも非常に密接した存在です。
そのためのこういう指標が、1966年には出来ていたわけで、日本人は今でも、色には敏感なんだと思いますよ。
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