(敬称略)
廻しを取らない状態で、差し手を返すような動作で、相手を投げると、「掬い投げ」になります。
投げる手が「掬う」ような動作になるため、この名があります。
まわしが取れなくても決まるため、比較的よく出る決まり手です。
ただし、威力としてはやっぱり、廻しを取った場合に劣るため、決め手にはなりにくいとも言われます。
投げるには上半身の柔軟性が必要で、旭富士などが得意にしていたそうです。
この人の身体の柔らかさは、天下一品でしたからね~!
横綱昇進を決めた一番では、千代の富士の上手投げを掬い投げで打ち返し、勝利したそうですよ。
そう言えば千代の富士も、1000勝を達成した時が、掬い投げでしたね。
いろいろ、歴史的に名を残す決まり手のようです。
英語では「Beltless Arm Throw」だそうです。
廻しは、ベルトなんですね。
ちなみに、柔道にも「掬投」がありますが、こちらは足を掬う技で、全く違う技だそうです。
次の決まり手は、「裾取り」
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