螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

「掬い投げ」・決まり手の思い出・48…

(敬称略)

廻しを取らない状態で、差し手を返すような動作で、相手を投げると、「掬い投げ」になります。

投げる手が「掬う」ような動作になるため、この名があります。

 

まわしが取れなくても決まるため、比較的よく出る決まり手です。

ただし、威力としてはやっぱり、廻しを取った場合に劣るため、決め手にはなりにくいとも言われます。

 

投げるには上半身の柔軟性が必要で、旭富士などが得意にしていたそうです。

この人の身体の柔らかさは、天下一品でしたからね~!

横綱昇進を決めた一番では、千代の富士の上手投げを掬い投げで打ち返し、勝利したそうですよ。

 

そう言えば千代の富士も、1000勝を達成した時が、掬い投げでしたね。

いろいろ、歴史的に名を残す決まり手のようです。

 

英語では「Beltless Arm Throw」だそうです。

廻しは、ベルトなんですね。

 

ちなみに、柔道にも「掬投」がありますが、こちらは足を掬う技で、全く違う技だそうです。

 

 

次の決まり手は、「裾取り」

kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com

 

前の決まり手は、「撞木反り」

kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com