DNS。
一般にはあまり、知られていませんけど、インターネットを普及させる上で、大きな役割を果たしている、重要なシステムです。
略は「Domain Name System」
「Domain」は「領域、区域」です。
平たく言うと、各Webページ、正確にはそれを格納しているサーバーが、世界中のどこにあるのかを、管理するシステムです。
つまり、アドレスバーに、例えば「https://google.com/」と入れて、ちゃんとGoogleのページが表示されるために、活躍するシステムですね。
実は、Googleに限らず、Webページを公開しているサーバーには、「IPアドレス」という番号が振ってあります。
古くからのIPv4では、0~255までの数字が4つ(使えない組み合わせもあります)、最近のIPv6は、2の128乗もの、広い空間を持っています。
でも、例えば「Google」のページを見に行くのに、IPアドレスの数字を打つのでは、わかりにくいし、イメージも湧かないので、普及もしないでしょう。
そこで、「google.com」という「別名」をつけることにしたわけですね。
これなら、ページの内容と対応が取れるので、人間にもわかりやすくなります。
この「IPアドレス」と、「別名」を対応づけているのが、DNSです。
実は、各家庭のパソコンも、DNSサーバーを稼働させています。
今、パソコンは多くの場合、LAN(Local Area Network)の一部として構成されているので、例えば他のパソコンが同じLANにつながっていれば、そのパソコンの位置はわかるわけです。
そして、LAN外の遠くのページが要求された時は、デフォルトゲートウェイ、要はルーターのDNSサーバーに問い合わせてやるように、設定してあります。
デフォルトゲートウェイのDNSサーバも、そのページのIPアドレスがわからなければ、さらに上位のDNSサーバーに問い合わされて、最終的にIPアドレスの回答を得る仕組みになっているんですよ。
DNSは、チームプレイなんですね。
DNSによるアドレスの割り出しを、「名前解決」なんて言ったりしますが、DNSサーバーの設定が間違っていると、インターネットのページにアクセスできなくなってしまうので、結構大変なことになります。
トラブルがあった時は、結構初期の段階で疑われる、重要なシステムなんですよ。
次の略語は、こちら
kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com
前の略語は、こちら