最近、自社でもこの値に注目する人が、出てきましたね。
「Return On Equity」。
「自己資本利益率」を指します。
計算は、純利益を純資産で割って、100を掛けます。
純利益は、経常利益、営業以外の収支も加味した利益に、臨時の特別利益・特別損失(簿価を下回る売却)も加え、さらに税金なども差し引いた、最終的な利益です。
つまり、企業が利潤活動し、そのために発生した支払いを全て済ませて、残った利益になります。
一方、純資産は、会社が持つ、お金以外も含めた全ての資産から、借り入れてる部分を差し引いたもの。
会社が自力で保有している、全ての資産になりますね。
この、純資産がどれだけ利益を上げているかを示すのがROEで、投資家からすれば、自分の投資がどれだけ効果的、効率的に利益を上げているかを示しますから、投資先を選定するに当たって、非常に重要な指標だと言えるでしょう。
もちろん、高いに越したことはない値です。
一流企業ともなれば、概ね30%は確保していると言われ、50%を超えていると、相当良質な企業と言えそうです。
ただし、この指標を上げるために、短期的な利益ばかりを重視して、長期的な投資をしていない企業もあります。
これだと、常に自転車操業で、何か予想外の変化があると、倒れてしまう可能性もあるでしょう。
指標は、一つで完璧に状況を表すものは、ないと思います。
同じ指標でも、見方によって、企業の状況をよく表していることもあれば、乖離してしまうことも、あると思います。
指標はもちろん、意味や見方を知っておく必要があります。
でも、それだけに頼らず、総合的に判断する力を、僕も持ちたいと思っております。
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