螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

アップデート…

今週のお題「読んでよかった・書いてよかった2024」

 

読んでよかった…

ビッグイシュー」かな?

路上生活者が、街角で売る雑誌です。

 

路上生活者に仕事を提供し、自立の一助になる雑誌ではありますが、僕が買う理由は、それだけじゃない。

光が当たっていないところにスポットを当てたり、意外な視点を提供したり。

自然科学や芸術、音楽やアーティストなども紐解くなど、もはや「社会派」の枠さえも飛び越えた、ノンセクション、幅広い分野、問題にスポットを当てて、掘り下げた雑誌なんですよ。

 

この雑誌のすごいところは、「多視点」

当事者だけ、その家族だけじゃない。

取り巻く環境や相対する視点まで、幅広く交えて、いろいろな視点からスポットを当てます。

扱った題材ももちろんですが、日々のことでも、いろいろな視点から見ることは、問題解決に非常に役に立ちます。

いろんな物の見方を鍛えられる、極めて良質な雑誌なんですよ!

 

いろんな題材がありますが、中でも印象に残っているのは、「介護」の話。

今の制度は「介護の当事者を全く見ていない!」と、言い切ります。

 

「要介護度は5まであるけど、一番手がかかり、また手をかけるべきなのは、実は要支援から要介護度2ぐらいまでなんだよね」といいます。

 

そう、このくらいのレベルの人は、「まだまだ自分で出来る!」って思っています。

でも、上手く行かないことも多くて、物理的なケアはもちろん、精神的なケアも、重要なレベルなんだそうです。

彼らは皆、プライドを持っていますからね。

 

でも、このレベルの人が受けられるサービスって、最近削られたそうで。

「何もわかってないよね!」ってことらしいんです。

 

思うんですよね。

最初は、今のような設定をしても、無理はないと思うんですよね。

一律に重度が手厚いような。

 

それが、アップデートされてない。

受益者や介護者など、当事者の意見を聞いてみれば、よりよい仕組みが作れるのに。

 

この介護については、むしろ、使いにくい制度にしているようなんですよね。

使いにくくして、予算を浮かすのが目的なのかな?

 

まぁ、国家に文句を言っても始まらないですが、少なくとも僕は、自分の仕事に対して、一度決めたことに満足せずに、みんながいいようにアップデートしていこうと。

 

そんなことに気づき、決意するだけでも、この雑誌を読んだ価値があったと思っています。