先日、「目黒のさんま祭り」が催された、品川区です。
目黒駅が品川区で、品川駅が港区で、とかく東京の地名はややこしいです。
品川と言えば、東海道の第1番目の宿場。
泊まるのもさることながら、皆との別れを惜しみ、また江戸に入り、将軍や要人に会うための準備をする場所でもあったそうです。
「品川」の名は、実は隣の区の名を冠した、目黒川に由来するとか。
昔、目黒川は物資運搬のための、重要な川でして。
現在の品川区辺りにあった河口部分は、さながら港。
品物が飛ぶようにやり取りされていたため、「品川」と呼ばれたそうです。
で、僕の品川区との最初の縁と言えば、ランドセルをもらったこと。
父が勤めていた会社は、本社が品川区北品川にあり、社員の子供が小学校に上がると、お祝いにランドセルを贈ってくれたんです。
こんな写真が、残っていましたよ。
会長直々に、手渡してくれました。
そのランドセルは6年間使いましたが、もらいに行ったとは言え、品川区としてはピンと来ないので、結局取材を。
大黒様がいらっしゃるそうですが…、
参拝してると、フォロワーさんが「知らなきゃモグリだよね~」とばかりに教えてくれたのは…、
たった5分で富士登山ができる!?
そういう「富士塚」が、あるんです。
登山口はココ!
一合目、二合目は軽く…
三合目も数歩…
四合目、五合目もまだまだ…
五合目には平らな部分があったり、五合目からの登山口があったり、妙に凝ってる!
で、六合目から急に険しくなり…
八合目、慎重に…
登頂!ヤッター!!
ヤッホー♪
景色はこんな感じ。
場所柄、京急線がよく見えますね。
大都会・東京です。
日本には富士山登山の他にも、四国八十八ヶ所参りとか、坂東三十三ヶ所参りとか、各所を回って印を集める、オリエンテーリングのような参詣が多いですね。
ただ、元気はあっても金がない、暇がない人とか、金や暇はあっても体力的にとても回れない人とかが、今も昔もほとんどだと思います。
そんな人にも、ちゃんと救済措置が用意されてる。
この富士塚の他にも、各札所の碑が並んでいて、一歩ずつ順番に拝めばいいとか、ある特定の日に拝めば、何万日もお詣りしたのと同じ効果が得られるとか…。
外国にも、あるのかな?
でも、本当に苦行した人も、救済措置で“同等の”功徳を積んだ人も、皆等しく極楽浄土へ行こう。
順位なんか、関係なくてね。
こんな思想が、日本人の根底には流れている。
とても良い考え方だと、思うんですね。
そんなことを、“品川の”富士山頂で考えたのでした。