螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

茶色の思い出…

 

茶色…。

定義では、「黒みを帯びた赤黄色」(Wikipedia)だそうで。
 
赤味、黄色味、薄目、濃い目、褐色、赤紫系、黄土色系など、様々な茶色が存在します。
 
派手さはありませんが、それ故に、質素倹約の江戸中後期で流行った色です。
 
くすんだ赤茶色は、市川団十郎が愛した「団十郎茶」。
大阪で活躍した、三代目中村歌右衛門が愛した、やや明るめの赤褐色は、俳名から「芝翫茶」
同じく大阪の二代目嵐吉三郎は、オリーブのような、緑がかった茶色を好み、やはり俳名から「璃寛茶」。
 
イメージは、こんな感じかな?
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役者が好んで身につけると、庶民の間で大人気!
今も昔も、アイドルは広告塔だったんですね。
 
僕としては、あまり好きな色とは言えないので、茶色の身の回りのものは、多くはありませんが、前のカメラはシックさを取って、茶色!


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アクセントには、なってくれたけど、接写すると、ボディに反射した茶色い光が、写り込んでしまうのは、前に書いた通りです…。
 
 
鉄道では昔、焦げ茶色の車両が大半でした。
でもちゃんと理由があって、当時の主力・蒸気機関車のすすや、古いブレーキが発する鉄粉まみれになっても平気なように、焦げ茶色になったそうです。
 
「ぶどう色」と言うそうですが、一般的な「葡萄色」(ぶどういろ:紫に近い色)とも、「葡萄色」(えびいろ:濃い赤茶)とも、違う色です。
 
今は車両もカラフルになり、逆に茶色の車両は減ってしまいました。
阪急を除いて。
 
JRではありませんが、最近では副都心線が、この色ですね。
都心の地下鉄用には、もうこの色しか残ってなかった、って噂も、ありますけどね。

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