螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

決まり手

「櫓投げ」・決まり手の思い出・77…

(敬称略) 相手を投げる時に、膝を相手の内股に入れ、跳ね上げて倒すと、「櫓投げ」になります。 吊り気味に相手を浮かせ、たたき落とすような技で、非常に豪快に決まります。 最近の名横綱、朝青龍や白鵬も、決めたことがるそうですよ。 ただ、白鵬は1回を…

「三所攻め」・決まり手の思い出・76…

(敬称略) 外掛けまたや内掛けを仕掛けつつ、反対の足を腕でつかみ、さらに頭を付けて押して倒すと、「三所攻め」になります。 非常に珍しい決まり手ですが、近年では舞の海が2回決めていますね。 相手は大きい力士かと思いきや、琴富士、巴富士と、それほ…

「巻き落とし」・決まり手の思い出・75…

(敬称略) まわしを引かない状態で、両脇を抱え、身体を捻って相手を倒すと、「巻き落とし」になります。 掬い投げの逆の技ですが、片側の腕だけでは決まらないでしょうね。 腕の力よりも、身体の捻りが利いていた時に、この決まり手になるんでしょう。 英…

「引っ掛け」・決まり手の思い出・74…

(敬称略) 出てくる相手の腕を内側から取り、体を開いて、反対の手で外側から押すなりして、相手を土俵外に出すか、前に落とすと、「引っ掛け」になります。 引っ掛けって言うと、つい足でもかけるのかと思いますが、内側から取った手を支点にして、引っか…

「引き落とし」・決まり手の思い出・73…

(敬称略) 手を使って、相手の腕や肩などを手前に引いて、土俵に落とすと、「引き落とし」になります。 相手が低い姿勢で来たり、突っ張ったり押してきたりした時に、相手の力を利用して、土俵に落とすんですが、この時自らは後ろに下がるため、土俵を割る…

「波離間投げ」・決まり手の思い出・72…

(敬称略) 相手の頭越しの上手を取って、後方に投げ捨てるように投げると、「波離間投げ」になります。 かなりの体格差、上背差が必要な技で、振り回すように投げるので、豪快に決まります。 過去には若三杉(二代目若乃花)の、豪快な波離間投げが、語り草…

「叩き込み」・決まり手の思い出・71…

(敬称略) 相手が出てくるところを、体を開き、相手の背中や肩を叩いて、前に落とすと、「叩き込み」になります。 非常に多い決まり手ですね。 相手が前に出てくるところを、相手の力を利用して、前に落とします。 この時、体を開くのがポイントで、後退し…

「二枚蹴り」・決まり手の思い出・70…

(敬称略) 相手を吊り上げた上、外側から相手の両足を払って倒すと、「二枚蹴り」になります。 「二丁投げ」同様、相手を両足ごと払うんですが、相手の体重が、軸足一本にかかるので、身体全体が強靱でないと、出来ないと思います。 それでも、昔は栃錦が得…

「二丁投げ」・決まり手の思い出・69…

(敬称略) 投げを打った時、自分の投げた側と同じ足を、相手の同じ足(右なら右足)の膝下に当てて、払うように倒すと、「二丁投げ」になります。 二丁とは「二本足」のことで、両足がまとめて刈られるようになるため、相手は空中で一回転して落ちます。 豪…

「とったり」・決まり手の思い出・68…

(敬称略) 相手の片腕を、後ろから両腕で抱えるように取って、引っ張るようにねじり倒すと、「とったり」になります。 相手の腕を後ろ方向に捻るので、肘の関節が極まり、怪我をさせやすい、非常に危険な技です。 逆に言えば、食ってしまったら、おとなしく…

二丁投げ…

今週のお題「投げたいもの・打ちたいもの」 表は、「投げたいもの」 今、「決まり手の思い出…」って、書いてます。 「徳利投げ」まで、書いてて。 首の辺りを両手で挟んで、投げますが、投げると言うより、捻り倒すような技ですね。 下書きでは「とったり」…

「徳利投げ」・決まり手の思い出・67…

(敬称略) 相手の首を両手で挟み付けて、身体を捻って倒すと、「徳利投げ」になります。 徳利の首の部分に見立てて、この名があります。 元々は「合掌捻り」のバリエーションでしたが、2000年12月より、独立した決まり手になっています。 でも、かなり危険…

「吊り出し」・決まり手の思い出・66…

(敬称略) 相手の両廻しをつかんで、相手を持ち上げ、そのまま土俵外に出すと、「吊り出し」になります。 重いお相撲さんを持ち上げるんですから、観客も力が入りますね。 一見、背が高いと有利そうですが、持ち上げるには足腰の力が要りますから、それほど…

「吊り落とし」・決まり手の思い出・65…

(敬称略) 相手を吊り上げ、そのまま土俵にたたき落とすと、「吊り落とし」になります。 相手を高く持ち上げた上に、硬い土俵に落とすわけですから、特に脚とか腰とかを痛めやすい、危険な技です。 それを押しても、千代の富士が寺尾に吊り落としを決めたの…

「褄取り」・決まり手の思い出・64…

(敬称略) 相手の足の親指をつかんで倒すと、「褄取り」になります。 実際には出し投げを打って、相手を横に向かせた後、ばたついた足を後ろから取って、前に這わせます。 似た決まり手に、「小褄取り」がありますね。 こちらは、後ろから足首をつかみます…

「伝え反り」・決まり手の思い出・63…

(敬称略) 相手の腋の下をくぐり抜け、そのまま反って、相手を前に倒すと、「伝え反り」になります。 古いのかと思いきや、2000年12月に追加された、新しい決まり手だそうです。 反り技なんで、前例がないかなって思いましたが、実はあの朝青龍が、貴ノ浪に…

「突き出し」・決まり手の思い出・62…

(敬称略) 腕を高速で回転させて、掌で相手を小刻みに突き、土俵外に出すと、「突き出し」になります。 「寄り切り」「押し出し」と並んで、多い決まり手です。 小錦や曙のように、相手をのけぞらせるような、重い突っ張りを繰り出す力士もいれば、寺尾のよ…

「突き倒し」・決まり手の思い出・61…

(敬称略) 相手を掌で突いて、後ろ向きに倒すと、「突き倒し」になります。 相手が大きくのけぞって、バランスを崩して倒れると、この決まり手になりますが、突きは重心が高いので、あまり倒れることはなく、後退して土俵を割る「突き出し」の方が、多いと…

「突き落とし」・決まり手の思い出・60…

(敬称略) 相手の肩や脇腹などを突いて、下に落とすと、「突き落とし」になります。 結構、多い決まり手ですね。 まぁ、基本的には横か後ろを突いて、相手が土俵に落ちれば、この決まり手になるんですが、正式には「片方の手を相手の腋に当て、もう片方の手…

「つかみ投げ」・決まり手の思い出・59…

相手の後ろ回し辺りをつかんで、投げ捨てると、「つかみ投げ」になります。 実際には、上手から片手で回しをつかんで、自分の後ろに投げ捨てます。 たとえ小兵でも、お相撲さんは100kg前後の重さはありますから、それを片手で持ち上げ、振り回して投げるとな…

「ちょん掛け」・決まり手の思い出・58…

相手の対角線上の足首を、自分の足で内側から引っかけて倒すと、「ちょん掛け」になります。 右足なら、相手の遠い方、右足を狙います。 「裾払い」との違いも、まさにそこで、どちらの足を狙ったかによります。 「ちょん掛け」なんていうと、「ちょこっと掛…

「たすき反り」・決まり手の思い出・57…

(敬称略) 首を相手の脇に入れ、さらに相手の腕と足を担ぎ上げて、後ろに反り倒すと、「たすき反り」になります。 「外たすき反り」も、手の込んだ反り技ですが、「たすき反り」は大技ですね。 実際には肩の上までは担ぎ上げず、差し手と共に深く入った、自…

「外無双」・決まり手の思い出・56…

(敬称略) 捻り技で相手を倒す際、右手で捻るなら、右手で相手の差し手を抱えつつ、左手を対角線上、相手の左足の外側まで持っていき、外から足を払う動作を加えると、「外無双」になります。 内無双も、そうは決まらないですが、外無双はさらに決まる確率…

「外たすき反り」・決まり手の思い出・55…

(敬称略) 差された相手の肘をつかみ、さらに反対側の腕を、相手の差し手越しに差し入れ、相手の股辺りを上に掬い上げて、反り倒すと、「外たすき反り」になります。 反対側の手も使い、それが斜めに入るので、「たすき」に見えるんでしょうね。 英語では「…

「外小股」・決まり手の思い出・54…

(敬称略) 半身になった相手の足の、太もも辺りを外側からつかみ、掬い上げて倒すと、「外小股」になります。 実際には出し投げを打って、相手を半身にします。 その時に、相手の膝の上辺りを外側から持ち上げて、仰向けに倒すわけです。 英語では「Over Th…

「外掛け」・決まり手の思い出・53…

(敬称略) 相手の足に、自分の足を外側から絡めて、刈るように足を上げて倒すと、「外掛け」になります。 よく、投げを打たれた力士が、外掛けに行って堪えることがありますね。 実際に、投げを打つ時は足が上がりますので、その足に絡めて重心を崩すのは、…

「素首落とし」・決まり手の思い出・52…

(敬称略) 低く前のめりに来た相手の、首または後頭部を手や腕で叩いて、前に落とすと、「素首落とし」になります。 叩き込みとの違いは、叩く場所。 叩き込みの場合は、肩とか背中が多いでしょうが、「素首落とし」は首付近限定です。 また、あまり頭の方…

「頭捻り」・決まり手の思い出・51…

(敬称略) 相手の胸に頭をつけ、相手の差し手または肘をつかんで、頭を軸に捻り倒すと、「頭捻り」になります。 あまりない決まり手で、幕内では旭豊が寺尾に決めているそうです。 旭豊はかなり大型の力士で、一方の寺尾は小兵。 旭豊が頭をつけて、差し手…

「裾払い」・決まり手の思い出・50…

(敬称略) 相手の足首の後ろから蹴って倒すと、「裾払い」になります。 「蹴返し」との違いは「後ろから」で、相手が踏み出した足を狙います。 相手が何らかの形で横向きになった場合、狙いやすくなり、決まれば相手は仰向けに倒れます。 英語では「Rear Fo…

「裾取り」・決まり手の思い出・49…

(敬称略) 相手の足首を外側から取って倒すと「裾取り」になります。 似た技に「小褄取り」があり、英訳も同様の「Ankle Pick」ですが、「小褄取り」は足首の正面を、「裾取り」は外側を狙います。 主に、投げを打たれた時に、相手の裾を取って逆に倒す技に…