螺旋を描いて…

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「引っ掛け」・決まり手の思い出・74…

(敬称略)

出てくる相手の腕を内側から取り、体を開いて、反対の手で外側から押すなりして、相手を土俵外に出すか、前に落とすと、「引っ掛け」になります。

 

引っ掛けって言うと、つい足でもかけるのかと思いますが、内側から取った手を支点にして、引っかかるような形になるので、この名があるそうです。

 

腕を取る技では、「とったり」が有名ですが、「引っ掛け」は腕を極めないで、力を逸らす形で、相手の出足を無力化します。

相手の力を利用する技ですね。

 

ただ、決まり手としてはかなり珍しい部類に入り、幕内では年に一度も出ない技です。

横綱武蔵丸は、当時平幕の土佐ノ海に、引っ掛けで敗れて、引退を決意したそうです。

 

英語では、「Arm Grabbing Force Out」です。

「Grabbing」は、「摑む」ですね。

この技において、重要な部分をなします。

 

 

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