螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

「巻き落とし」・決まり手の思い出・75…

(敬称略)

まわしを引かない状態で、両脇を抱え、身体を捻って相手を倒すと、「巻き落とし」になります。

 

掬い投げの逆の技ですが、片側の腕だけでは決まらないでしょうね。

腕の力よりも、身体の捻りが利いていた時に、この決まり手になるんでしょう。

 

英語ではシンプルに、「Twist Down」

捻り技では「上手捻り」、「下手捻り」なども、たまに出ますが、この「巻き落とし」も、たまに出る技ですね。

 

実は、2001年初場所の千秋楽、貴乃花武蔵丸横綱決戦を、国技館で見ました。

この時貴乃花は、前日に膝を負傷していて、武蔵丸有利と見られた中、決定戦では「鬼の形相」で貴乃花が勝ち、時の小泉首相が「感動した!」と、直接賞状を渡したことを覚えていますが、その負傷した、14日目の土佐ノ海戦では、「巻き落とし」で敗れているんですよね。

貴乃花としても、投げで負けたのなら、転がれば怪我は少ないですが、捻り技は意外だったんじゃないでしょうか。

膝の防護が難しかったんだと思います。

 

その後、貴乃花は長期で休場し、引退。

事実上、力士生命を絶つことになった、巻き落としになりました。

 

 

次の決まり手は、「三所攻め」

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前の決まり手は、「引っ掛け」

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