螺旋を描いて…

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NDA・略語の思い出・92…

交渉の始めの方で、出てくる用語ですね。

「Non-Disclosure Agreement」です。

 

直訳は「公開しない同意」ですが、「機密保持契約」ですね。

仕事を他社、他人に依頼する際に、自社内で持っている秘密や機密情報を、他に明かさないことを約束する、させる契約になります。

 

会社は、機密情報を多数持っています。

戦略上、他に明かせない情報の他、顧客情報は漏洩すると、会社にとっても信用失墜になりますが、それ以上に、当該顧客には回復不可能な迷惑、損害に発展します。

 

機密情報は、一度明かされると、回復できません。

「忘れてね」と言われても、不可能ですし、漏洩を知った時点で、どこまで拡散されているかもわかりません。

となると、100%有効な対策は、もはや打てません。

 

情報は有用ではありますが、非常に怖いものでもあるんです。

 

とは言え、顧客から請け負った仕事であっても、全て自社で完結できるとは限りません。

より専門性の高い業者に、頼むこともあるわけです。

この時、業者には必要な情報を提供しないと、いい仕事はしてもらえません。

というか、情報をくれないような依頼は、受けてもらえないでしょう。

 

そのため、業者に必要な情報渡す代わりに、「範囲はここまで、他には明かさない、罰則はこう!」と、契約に謳うわけです。

これが、NDAになります。

 

通常、契約書は受託が決まってから作りますが、NDAは業者と接触した時点で、結ぶ場合もあります。

実施の可否を検討する際に、機密情報が必要な場合がありますから。

なので各社とも、非常に多数のNDAを結ぶことになるため、ひな形などが用意してある場合もあるようです。

基本は、通り一遍の取り決めですしね。

 

でも、やり取りが何往復かの例も、あるようですよ。

「契約」ですからね。

 

どんなに簡単なことであっても、お互いの合意の元に成立するのが、「契約」なのです。

 

 

 

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