螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

JPEG・略語の思い出・88…

最近はスマホ全盛なんで、あまり拡張子は意識しなくなりましたが、多くの人が、無意識に使っていると思います。

JPEG」。

「ジェイペグ」なんて言いますが、別に日本のものではなく。

「Joint Photografic Experts Group」の略になります。

 

静止画ファイルの規格で、直接保存したデータ「RAW(Read After Write)」からは、処理を施したものですが、今は標準的に使われています。

 

規格制定は、1992年。

インターネットは、まだ普及前ですが、そろそろ静止画を記録するフォーマットが、模索されていたんでしょう。

技術が進化して、カメラ等の画素数が増えれば、データ量は莫大なものになるのは、予想されていたでしょうからね。

 

当時の静止画ファイルのフォーマットは、「BMPMicrosoft Windows BitMaP )かな?

色の情報をRGB(Red Green Blue)に分けて、そのままビットに記録する方式で、容量はかなりなものになります。

でも、この「JPEG」方式を使えば、驚くほどの小容量で、画像データを保存視出来ます。

しかも、かなりきれい!

実は「不可逆圧縮」という方式で、元には戻せないんですが、その画質の差は、見た目にはあまりありません。

 

方式としては、ブロックごとにデータを変換しますが、この際に量子化ビットという方式を用いて、符号化を行い、データを減らします。

この度合いを調整することで、画質のコントロールが可能で、Web上の表示目的など、多少の画質を無視しても、さらにサイズを小さくすることも可能。

かなり柔軟な方式になっていて、すっかり画像ファイルのの標準として、定着しました。

 

ちなみに、圧縮率をキツくすると、「ブロックノイズ」というノイズが出ます。

要は、点がブロックになって粗くなり、そのブロックごとの色の変化も、滑らかでなくなるわけですが、人が認識することは、それでも可能です。

不可逆圧縮でもありますが、元のファイルを取っておけばいいわけで、今はそれほど大きな問題ではなくなりました。

保存には元のファイル、表示や通信用には、軽いJPEGと、使い分ければいいわけです。

 

なので、これからもパソコン、スマホ、カメラなどの、実用的な規格として、使われていくでしょうね。

パソコンはインターネットが普及した、1995年ぐらいから爆発的に普及し、後にスマホなどに移行していますが、そのための規格や技術は、もっと前に開発されていたものもあるんですね。

CD(Compact Disc)も、1985年です。

音楽用の他、データのやり取りには重要な規格です。

 

先見の明が、あったんですね~!

 

 

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