螺旋を描いて…

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「引き落とし」・決まり手の思い出・73…

(敬称略)

手を使って、相手の腕や肩などを手前に引いて、土俵に落とすと、「引き落とし」になります。

 

相手が低い姿勢で来たり、突っ張ったり押してきたりした時に、相手の力を利用して、土俵に落とすんですが、この時自らは後ろに下がるため、土俵を割る危険もありますし、引き方がマズいと、かえって相手を勢いづかせて、押し出される危険もあります。

 

なので、あまり褒められた技ではないとされます。

柔道では、相手の力を利用するのが常套手段ですが、相撲ではあくまで、寄って押して、前に出て勝つ相撲が好まれますからね。

 

ただ、「引き落とし」の決まり手は、多いですね。

 

英語では「Hand Pull Down」と言います。

手を使って、引いて落とすことを表現しています。

 

場内では、「引き落とし」と「突き落とし」の区別がつきにくいですよね。

決まり手を聞いても、どっちなのかわからないことがあります。

 

「突き落とし」は、本来は相手の脇の下に手を当てて、もう片方の手で、相手の背中を突いて、前に落とす技ですが、単に背中を突いて落としても、「突き落とし」になる場合が多いので、場内だとわかりにくいですね。

 

似た技の「叩き込み」は、体を開いて、低く来た相手の背中をはたき落としますが、これもよく似ています。

「褒められた技ではない」というのも、共通していますね。

 

 

次の決まり手は、「引っ掛け」

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前の決まり手は、「波離間投げ」

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