螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

そばにいてくれ…

今週のお題「名作」

 

2018年にアニメ嫌いをひっくり返してから、いろんなアニメ作品を見ました。

今は時間がなくて、あまり見れてませんが…

昨日はシャロSさんに、「ふたりはプリキュア SplashStar」の薫陶を…。

 

もちろん、「ご注文はうさぎですか?」シリーズ、「スロウスタート」、「宇宙戦艦ヤマト」シリーズなども、素晴らしい作品だと思います。

ヤマトだと、「徹底的にたたきのめしたことを、後から後悔する場面」かな?

人生にも通じる、メッセージを受け取ったような気がしました。

 

そんな、数多くのアニメ作品の中で…

中でも、一番印象に残っているのが…

 

「となりの吸血鬼さん」。

第7話のCパートです。

※ セリフはうろ覚えなんで、意訳があります。

 

館に住んでいる吸血鬼、ソフィーちゃん。

何とも現代的な吸血鬼で、いつもノートパソコンの前で、あれこれサイトを検索…

血も、通販で買います。

血液型によって、「あっさり(A型)」「なめらか(O型)」「おいしい(B型)」「コクのある(AB型)」と、バリエーションがあるそうですよ??

 

そんなソフィーちゃんに、押しかけるように住み着いた、天野灯(あかり)ちゃん。

人間と吸血鬼の、奇妙だけど、エラく普通な??共同生活の物語です。

 

ある日…

夜に散歩に出かけたソフィーちゃん。

つい長居をして、朝が来てしまい。

吸血鬼なんで、昼の高温には弱いんです。

 

僅かな日陰で、必死に耐える、ソフィーちゃん。

夕方まで、まだ長い時間があります…。

いつもは冷静なソフィーちゃんも、さすがに辛そうで…

 

そこへ…

朝になって、ソフィーちゃんがいないことに気づいた灯ちゃんが、探しに来た!

「無事でよかった~!」と、灯ちゃん!

ソフィーちゃんもホッとした所で…

「あぁ~!慌ててて、日傘とか持ってこなかった!!」

取りに帰ろうとした灯ちゃんの服を、ソフィーちゃんがグイッと引っ張って…

 

「そばに、いてくれ…」

 

灯ちゃんは、ソフィーちゃんと仲良くなりたくて、押しかけていますから、常に灯ちゃんが積極的。

それまでは常に、灯ちゃんがあの手この手で仕掛けて、それにソフィーちゃんが応える展開でした。

ソフィーちゃんは元々、感情をあまり表さない子で、それまでは何となく「まんざらでもないかな…」ぐらいの反応しか、していませんでした。

 

そんなソフィーちゃんが、初めて「振り向いた瞬間」だったんですよ。

 

灯ちゃんにとって、これほどうれしい反応は、なかったんじゃないかな?

異性にしろ同性にしろ、好きと感じて、友達・恋人になりたくて、積極的に押して、関わって、アピールして!!ってことは、誰でもあると思います。

でも、相手も人間ですから(この場合は吸血鬼ですが)、必ずしも受け入れられるとは限りません。

拒絶され、追い返されることも、しばしばです。

 

だからこそ、相手が受け入れてくれた!と感じられた瞬間は、最高だと思うんですよね。

 

その後、ソフィーちゃんが持ってた500円玉で、灯ちゃんがうれしそうにジュースを飲んで(吸血鬼は飲めない)。

「このまま、日が暮れるまで一緒にいた」とのコメントが入って、番組は終わるんですが、2人にとって、最高に楽しい時間だったんじゃないかって想像出来る、素晴らしいエピソードだったんですよね。

 

もちろん、ソフィーちゃんにとっては、命に関わる極限状態だったんですが、それ以上に「孤独だった」ことも、きっと辛かったんだと思います。

あんなに突っかけてくる灯ちゃんが、いなかったわけで。

いるべき人がいないと、急に気になります。

きっと、寂しかったんでしょうね。

 

そこに現れた灯ちゃんを、「離したくない!」と思ったんだと思います。

日傘を持ってきてくれることより、一緒にいる時間の方が、貴重だった。

ソフィーちゃんの中でも、灯ちゃんの存在が、一段以上引き上がった瞬間だったと思います。

 

実は、こういう経験、してるんですよ。

若い埼玉のCさんは、位置情報SNS(Social Networking Service)のswarmで知り合った仲でしたが、最初は僕が押しました。

アニメ嫌いもひっくり返してね。

Twitterでも随分会話が続いて、LINEにも発展しましたが、とある駅での予期せぬニアミスが、彼のガードを解いたらしく。

以後は彼の方が、積極的になりました。

その後、リアルで会い、若い彼に長距離の旅行や、酒、オフ会、飛行機搭乗など、いろんなことをデビューさせましたね。

その後、彼はさらに積極的になり、ごちうさ関係の交友や、アプリの「駅メモ」関係の友達など、すっかり関係が広がりましたが、僕のことも、まだ忘れていないようですよ。

時々、連絡をもらいます。

 

シャロSさんは、その埼玉のCさんとの共通のフォロワーさんでしたが、アニメ関係の人では、初めてフォローしてくれた人でした。

ご注文はうさぎですか?」のカフェが縁で(この時点ではリアルでは会っていません)、Twitterで会話が続いた頃から、距離が近くなり。

というか、僕が押すようになったんです。

何とも言えぬ、縁を感じてね。

それまでは、僕の中での彼の順位は、5番目ぐらいでしたから。

 

その後も、いくつか偶然があって。

オフ会に招いたのをきっかけで、さらに距離感が縮まり。

それも、オフ会前に2人で会った時点で、距離感はほぼゼロになりました。

某書店での、リアルでの出会いでしたね。

実は読書家だった、彼の心をグイッとつかんだらしいんです。

 

それからは、彼の方が積極的です。

おでかけも旅行も、数多くしましたが、他の人にはない、さらに親密な関係に発展して!

そんな関係が、もう6年も続いています。

 

こういう「振り向いてくれた経験」は、貴重な成功体験です。

生きていれば、いろんな人に出会いますが、「振り向いてもらう」経験は、なかなか出来ません。

僕も、40代後半(当時)にして、初だったと思いますが、その後の交友関係構築の仕方は、明らかに変わったと思います。

 

失敗もその後に活きますが、「成功を知っている」ことは、それ以上に大きいんですよ。

 

そういう意味で、自分の人生にもシンクロする、とても印象的なエピソードだったんです。

一生忘れられない、「神回」でしたね。