螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

スロウスタート展…

土曜日。

雨の中、終日動き回りました。

 

イベントは、2つ。

まずは「スロウスタート展」

 

10周年になるんですね~!

 

会場は、撮影自由!

「是非撮影ください!」と。

 

イラストとかマンガとかも、全部撮らせてくれるんですね~!

今は一部撮影可能な展覧会はありますが、オール撮影可能は、珍しい!

 

アニメ化されたのは、2018年1月期。

僕がアニメ嫌いを解いた、直前です。

 

埼玉のCさんと縁があって、「ご注文はうさぎですか?」を見るようになったんですが、Cさん、この「スロウスタート」も相当好きで。

よく、話題に上がりました。

 

その縁で、新潟のSさんとも友達になり。

僕の中では、かなりキーになる作品です。

 

Cさんと知り合った頃には、既に放送は終わっていたので、円盤、買いましたよ!

中古だけど。

 

実は、聖地巡礼にも行きました。

kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com

 

軽井沢なんですよ。

 

でも、ストーリー的にも、シンクロするところがあって。

この子が、主人公の一之瀬花名ちゃん。

 

普通の女子高生に見えますが、実は「中学浪人」という、大きな秘密を抱えていて。

もちろん、中学まで同級生だった子と、下級生としてなんか、一緒に過ごせないですよね。

なので、全く違う土地に引っ越して、ここで高校に入り直して、という作品です。

 

花名ちゃん、秘密を抱えている上に、恐怖症で、引っ込み思案!

しかも、学校では知ってる子もいないし!

まんま「転校生」扱いです。

 

転校生の辛さは、身に染みてますからね。

確かに、転校を機に自分を変えられる、という側面はありますが、やっぱり最初は辛いし、怖い!

既に出来上がっているコミュニティに入っていくのは、とても難しいし、怖い!

非常に、辛いことなのです。

 

そんな中に現れたのが…

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たまちゃん!

「百地たまて」ちゃんです。
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この子、緊張でガチガチの自己紹介をした花名ちゃんに、最初に関心を持った子。

花名ちゃんをフォローするような発言をし、いろいろ話しかけて、友達にも紹介して。

後に2人は親友になりますが、花名ちゃんと4人、いや、クラスみんなとの橋渡しをした、重要人物なんです。

 

確かに、転校生が来るというのは、クラスにとっても一大事です。

この場合は入学なんで、ちょっと違いますが、多くの生徒は、誰かしら知り合いがいて、一緒のクラスになったことを喜んでいます。

誰も知り合いがいない、花名ちゃんの存在には、みんな気がつかなかったでしょう。

場合によっては、そのまま無視したり、ある時からあからさまに排除したりする場合も、少なくありません。

 

でも、この「たまちゃん」のような子がいれば、転校生もスムーズに、クラスに入っていける。

転校先に「たまちゃん」がいるかどうかは、非常に大きなことなんですよ。

 

僕が「たまちゃん」推しなのは、過去にそういう子に助けられたことがあるから。

逆の立場になったら、今度は自分がたまちゃんを演じようって、思ってるからなんです。

 

後に、4人組と言われる友達に恵まれて。

 

圧倒的に、距離が近い!

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かなりの密着度で、描かれてますね。

花名ちゃんとたまちゃん、エーコちゃんとカムちゃんが、特に親密ですが、他の2人ともいい感じでつながっている。

人も羨む、4人組なわけです♪

 

でも、仲良くなればなるほど、花名ちゃんの悩みは深くなり。

中学浪人、自分だけが年上であることを、なかなか開かせなかった。

明かしたらおどかれたり、友達じゃなくなるかもしれない…

でも、これだけ仲良くなったのに、書く仕事をするのは嫌…

僕は原作は知らないんですが、アニメでは事実を明かしていません。

 

これも、僕にはシンクロするところがあって。

うつ病」です。

 

うつ病も、僕は全ての人に明かしているわけではありません。

職場でも、ごく近い人だけ。

プライベートでは、特にネットの友達などは、知らない人の方が多いです。

ブログでは、書いてますけどね。

 

これもね、親しくなればなるほど、逡巡するんです。

「明かさなければいけないのではないか?」と、「明かしたら嫌われるんじゃないか?」と。

 

実際、嫌われた人もいます。

相当、悩むんですよ。

 

さっき、アニメでは「秘密を明かさずに終わった」と書きましたが…

「いつか、明かせればいいな♪」と、かなり明るく、前向きで終わってるんです。

 

こうなるのが、自然だと思うんです。

4人と親しくなり、他のクラスメートとも、十分付き合いが出来るようになった花名ちゃんにとって、「秘密を明かす」ことの重要度が、だんだん下がっていったんだと思うんですよね。

 

うつも一緒で。

僕も今、よほどのことがない限り、うつを明かす、明かさないで、悩んではいません。

話の都合で、ちょろっと話したりはしますけど、それが友情に影響するとも、思ってない。

結婚話でもあれば、話は別でしょうが、そうでなければ、うつを明かす重要度は、かなり低くなっているんです。

 

まぁ、「中学浪人」は相当な大きなダメージですが、人って何かしら、秘密を抱えていることが多いです。

それを明かす明かさないで悩むこと、人間関係が良好なら、その悩みはだんだん小さくなること、

作者はよく勉強した上で、描いてるな~って、思ったんです。

アニメは一期だけでしたけど、多くの人の心に残った、良質な作品だったと思います。

だから、アニメから5年も経って、展覧会が実現したんだと思いますよ!

 

グッズも買いました!f:id:kiha-gojusan-hyakusan:20230417003218j:image

 

実は、学年が上がるにつれて、登場人物が増えています。

左上は、「兆野綴」さんで、花名ちゃんとは年の差が綾になっての関係ながら、親しいようです。

右下は、その兆野さんと仲のよい、生徒会長「溝端創」さん。

 

主要人物の名前には数字の入るのが特徴で、

「一之瀬花名」「十倉栄依子」「百地たまて」「千石冠」「万年大会」「兆野綴」「京塚志温」と、億がいませんね。

 

原作では「億果実」という人物が、転校生として登場。

ストーリーに重要な影響を与える人物だそうです。

 

連載開始から、10年。

花名ちゃん、卒業出来たかな?

この3年間、いや4年間は、花名ちゃんの人生にとって、非常に濃いものだったと思いますよ。