螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

「寄り切り」・決まり手の思い出・79…

(敬称略)

四つに組んだ状態で、相手に密着して力をかけ、土俵外に出すと、「寄り切り」になります。

 

恐らく、最も多い決まり手であり、基本的な決まり手です。

概ね3割ぐらいが、寄り切りで決まるそうです。

 

少なくともどちらかの腕を差している、つまり相手の腕の下に差し入れているか、上手を取っている状態が、「四つ」に組んでいる状態。

差している腕が左手なら左四つ、右手なら右四つ、両方なら両差しと言いますね。

この状態で前進して、相手を土俵外に出すわけです。

 

ちなみに、両方とも上手の状態を「外四つ」と言いますが、相手には両差しを許している状態ですので、よほど体格差があって、抱え込みでもしないと、力が出ないそうです。

 

まわしを取っているのは条件ではありませんが、密着して寄るので、まわしは取れているのが普通ですね。

まわしを取って、相手を浮かせるようにして、加速を付けて前進します。

最後は腰を落として、逆転技を防いで寄り切るのが、基本とされています。

 

視覚的には、相手を外に出す決まり手なので、派手さはありませんが、千代の富士の速攻のよりは、すごかったですね!

立ち合いですぐに上手を取り、その後一気に寄り切り!

電車道」なんて表現されましたが、スカッとするような寄り切りだったと思います。

 

英語では「Frontal Force Out」

前方に力をかける、という意味になりますかね。

 

 

次の決まり手は、「寄り倒し」

 

 

前の決まり手は、「呼び戻し」

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