螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

「吊り出し」・決まり手の思い出・66…

(敬称略)

相手の両廻しをつかんで、相手を持ち上げ、そのまま土俵外に出すと、「吊り出し」になります。

 

重いお相撲さんを持ち上げるんですから、観客も力が入りますね。

一見、背が高いと有利そうですが、持ち上げるには足腰の力が要りますから、それほど大きくない、しかも筋肉質のお相撲さんが、吊りを得意としたようです。

 

特に、千代の富士と霧島の吊り合いは、見応えがあったそうです。

 

英語では「Lift Out」といいます。

「持ち上げる」という意味もありますが、「気分が高揚する」という意味もあるそうで、それこそ、観客を沸かせる決まり手ですね。

 

近年、なかなか見られなくなったのは、残念ですが…

 

なお、相手を土俵外に出す過程で、自分の足が先に土俵を割っても、「送り足」となり、負けになりません。

ただし、自分が前に踏み出していることと、相手が完全に宙に浮いている場合、という条件がつくそうで、例えば土俵際に詰まってから、自分を押し出そうとする相手を吊り上げても、相手の勢いに負けて、自分が後ろ向きに出てしまうと、負けになってしまいます。

 

 

次の決まり手は、「徳利投げ」

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前の決まり手は、「吊り落とし」

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