(敬称略)
相手の両廻しをつかんで、相手を持ち上げ、そのまま土俵外に出すと、「吊り出し」になります。
重いお相撲さんを持ち上げるんですから、観客も力が入りますね。
一見、背が高いと有利そうですが、持ち上げるには足腰の力が要りますから、それほど大きくない、しかも筋肉質のお相撲さんが、吊りを得意としたようです。
特に、千代の富士と霧島の吊り合いは、見応えがあったそうです。
英語では「Lift Out」といいます。
「持ち上げる」という意味もありますが、「気分が高揚する」という意味もあるそうで、それこそ、観客を沸かせる決まり手ですね。
近年、なかなか見られなくなったのは、残念ですが…
なお、相手を土俵外に出す過程で、自分の足が先に土俵を割っても、「送り足」となり、負けになりません。
ただし、自分が前に踏み出していることと、相手が完全に宙に浮いている場合、という条件がつくそうで、例えば土俵際に詰まってから、自分を押し出そうとする相手を吊り上げても、相手の勢いに負けて、自分が後ろ向きに出てしまうと、負けになってしまいます。
次の決まり手は、「徳利投げ」
kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com
前の決まり手は、「吊り落とし」
kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com