特別お題「今だから話せること」
「あの時死ぬかと思ったと思ったこと」ですか?
あれかなぁ…
「蓄膿症の手術」したことがあります。
高校生の頃。
ウチの家系は、鼻の形が悪いらしく。
鼻の穴が中で狭まってたり、鼻水が溜まるような場所があったりと、鼻づまりがしやすかったんです。
鼻水が溜まると、不快ですし、嫌な臭いも上がってきます。
まぁ、日々の生活に、それほど支障があるわけではないんですが、やっぱり治した方がいいということになって。
高校1年生の夏休みに、入院して手術を受けることになりました。
先生は、年配の方で。
部分麻酔でやるそうです。
顔の皮膚を切り開いて、骨を出して、処置するそうです。
母と共に、説明を聞きましたが…
割と簡単に考えていて。
「平気だろうから、やろう!」
自分で、ゴーサインを出しました。
当日。
朝でしたね。
早い汽車(当時在住の鹿児島では、国鉄/JRを「汽車」と言いました)で、病院へ。
いつもは行かない、手術室に通されました。
麻酔は、この時にかけられたのかな?
部分麻酔なんで、もちろん意識はあります。
それは、了解済みだったんですが…
「全然、効いてない!!」
顔に刺さる衝撃が、頭中を駆け巡る!!
実は、当時の蓄膿症の治療法って、「鼻から口に向けて、骨に穴を空けて、鼻水を喉に落とす」のが、一般的で。
骨に穴を空けるんですから、そりゃあ痛いですよ!
穴を空けるには、ノミを使うらしくて。
(多分)金槌で、叩くんです!!
なので、連続な衝撃と痛みが、止めどなく押し寄せる!!
脳みそに、直接響く!!
もちろん、耐えるしかありません…
この期に及んで、逃げられません!!
しかも、「意識はある!」ので、先生の声も聞こえる!
ノミを叩いてるのは、助手?の女医さんらしくて。
聞こえるんですよ…
先生の声が…
「もっと、叩かんね!」
…次第に、後悔しましたね。。。
痛いし!キツいし!!
いつまでも、終わらないし!!
終盤は別の器具で、骨を削るパートも。
これもまた違った、痛みなんですよね…
激痛と衝撃に耐えて、3時間超!
解放された時は、もうぐったりでしたよ…
しかも、看護師さんから、衝撃の一言が!!
「今回ので、片方の鼻分なんだけど、もう片方もやる?」
思いましたよ…
「二度と、やるもんか!」と…
50を過ぎ、いろんな体験もしましたが、
「物理的に、死ぬかと思った!」体験を挙げるとすれば、これですね…
この後…
確か、一週間ぐらい、入院したんですよね。
幹部を動かせないので、1日ぐらいは、寝たきりでした。
何も飲み食いしないので、トイレも出なかったんじゃないかな?
2日も寝てると、歩き方って忘れるんですよね。
久々にトイレに行った時、足の動かし方が、思い出せませんでしたよ…
抜糸も痛かったし、退院してもしばらく、鼻の中を洗うとかで、通院しました。
鼻の中に液体を入れるんですから…
痛くないわけ、ないですよね…
と言うわけで、今の僕の鼻の下には、穴が開いています。
水泳とかでは、水が逆流することもありますが、概ね良好かなと。
やった効果は、あったかなって、思っています。
ちなみに…
今は内視鏡でやるそうですね。
鼻の通りをよくすればいいという考えで、骨ではなく、鼻茸というポリープを除去することで、たいていはよくなるそうですよ。
なので、ほぼ日帰りで、手術が可能だそう。
随分、患者の負担は減ったようですよ。