HSC。
今、一般的な意味としては、「Highly Sensitive Child」の略だそうで、意味は「非常に敏感な子供」になります。
敏感というと、いい意味にも取れそうですが、実際にはごく小さな刺激にも、非常に敏感に反応してしまうそうで。
例えば、ちょっとでも音がすると、不快に感じたり、匂いなども気になってしまう。
光も、強い光や光量の変化が苦手だったり、暑さ寒さも、適応が難しかったり。
いろんなタイプがあるそうです。
感情的にも、怒ったり泣かれたりされると、それだけで臆してしまったり、ちょっとしたことでも傷ついてしまったり。
ある意味、非常に生きづらいそうです。
基本的には病気ではなく、気質だそうで、遺伝とか育て方とかで、どうこうというものではないそう。
ただ、一度刺激に不快感や拒否反応を示してしまうと、それを克服するのは非常に難しく、自他が合わせていくしかないでしょうね。
実際、不登校になったり、コミュニケーションが難しくなったりと、大変ではあるそうです。
ただ、非常に敏感ということでは、音楽や芸術などに、深い理解を示すこともあり、その分野で大成する人もいるそうですよ。
ちなみに、全然センシティブでなくて、恐縮ですが…
僕がこの「HSC」という略語を見て、最初に思ったのは、実は全然違う意味で。
「High Speed Control」
電磁直通ブレーキという、電車の空気ブレーキシステムでした。
昔、鉄道では高圧をかけたブレーキ管を引き通しておいて、この空気圧を制御することで、各車両のブレーキシリンダを動かし、ブレーキをかけていました。
でも、編成が長くなり、各車でブレーキ管を中継するようになると、後ろの車両に空気圧が届くのは、どうしても時間がかかります。
後ろの車両がなかなか減速しないと、前の車両に圧力がかかり、脱線しやすかったりで危険なので、そもそも高速度を出せません。
そのため、車両と車両との間に電磁弁を設けて、車両間では一瞬にして圧力を伝えるようにして、後ろの車両でも即座にブレーキがかかるようにしたのが、電磁直通ブレーキです。
結果、編成を長くしても、一両分の時間で全ての車両にブレーキをかけられるようになりました。
編成として、安定したブレーキがかけられるようになったので、長編成でも高速が出せるようになったわけです。
鉄道はスピードを出すのも大事ですが、何より「一定距離で安全に止まれるか」が、重要なのです。
どんなにスピードを出しても、必ず泊まるわけですからね。
今は、「電気指令ブレーキ」というシステムが一般的で、そもそもブレーキ制御に空気圧を使わないんですが、例えば小田急などは、新しい車両と古い車両を併結することが多かったので、比較的最近まで、電磁直通ブレーキを使っていました。
古くからのシステムなので、柔軟性があったんですね。
最終的には、電気指令ブレーキとの読み替え装置まで載せて、運用していたようですが、最近は併結運用自体がなくなったので、今は下火になったようです。
ちなみに、電磁直通ブレーキは、「自動ブレーキ」併用でした。
電磁直通ブレーキは、ブレーキ管の圧力が上がると、強いブレーキがかかるんですが、ブレーキ管が損傷でもして、圧力がゼロになると、ブレーキがかかりません。
一方、自動ブレーキはシステムを逆転させてあって、ブレーキ管の圧力がゼロになると、非常ブレーキがかかるシステムでした。
なので、車両が損傷すると、「とりあえず止める」という、安全性が高いシステムだった気です。
このシステムも、ブレーキシステムの控えとして、最近まで使われていたようですよ。
略語は、いろんな単語の頭文字などを取って、作ります。
時には、同じ略語もあり得るんですよね。
同じ略語でも、全然意味が違ったりするのも、興味深い所ではありますね。
次の略語は、こちら
前の略語は、こちら
kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com