高校生の、7月。
母校が鹿児島県大会の予選で、準決勝まで進んだと言うことで、生徒は全員、市内の鴨池球場まで、応援動員されました。
まあ、相手は鹿商とか鹿実とか、強豪校ですから、負けるのがわかってて応援に行くわけで、まぁ張り合いがないわけです。
それでも、進学校。
みんな真面目に、応援していましたよ。
僕も、それなりに…。
ただ、クラスメートの野球部員が打席に立つことがあって、その時は一心に応援しましたね。
終盤、その彼がセーフティーバント!
いいアイディアで、あと少しで、決まったのになぁ…。
負けて、とぼとぼ帰る。
翌日、ある体育教師が、朝礼で言いました。
「負けたけど、整然とした応援が出来た」
えらい、満足げでした。
そうか、先生方の目的は、これだったのね…。
教育の一環とは言え、幼い少年はちょっと白けた、ある夏の日でした…。