伊州。
そう、忍者の里です。
鉄道で伊賀国に入るとなると、関西本線の加茂(山城国)から東進する方法があります。
草津線を使って、柘植を目指す手も、ありますね。
今回はコレがあったので…
近鉄全線、フリーパス!!
方向としては、大和国の宇陀市からですが、帰りは松阪、伊勢方面に抜けてますので、すでに書いている伊勢国の隣接として、話を進めます。
忍者がいます。
今はカラフルな、目立つ色ですが、当時は見つからないように、くすんだ色の装束だったそうですよ。
電車も、忍者!
デザインはこの方!
松本零士先生。
下のは先生の、愛猫とか♪
現代の忍者!?
伊賀鉄道は、JRの伊賀上野駅と、近鉄の伊賀神戸駅から、中心部の上野市駅へ誘います。
宿は「伊賀上野シティホテル」
手裏剣!
荷物を下ろして、まずは登城!
市役所!
「忍者市」!?
さすがに「忍者課」は、ないらしい…。
上野城の城主は服部氏だったり、筒井氏だったり。
最終的には藤堂氏の居城でした。
藤堂高虎は、築城の名人!
現在は模擬天守ですが、小ぶりながら美しい天守の下には… !!
ものすごい高石垣!!
普通の倍近い!!
…忍者しか、登れない!?
忍者博物館もあったけど、時間的に閉館で…
撒き菱が撒いてあるかも知れない?ので、退散しましょう。
ん?
何か忘れていないかって??
そうです。
有名なのは東北、北陸ですが、出身はここ、伊賀国なんです。
青年期をここで過ごした芭蕉。
名字帯刀の、農民だったそうです。
俳諧の道に入り、次第に認められて、さらなる舞台、江戸へと旅立って行きました。
その後の活躍は、ご存知の通り。
後世の人が、こんなものを建てたり。
「俳聖館」
「芭蕉の旅姿を建物にすると、こうなる」なんて触れ書きから、最近のハコモノ行政が…なんて思ってたら、とんでもない!
日本建築の第一人者で、全国の社殿建築に携わった、伊東忠太氏の作だそうです。
着想は郷里の政治家、川崎克氏。
郷里を愛し、私財でもって、上野城や上野公園を再建、整備した人物です。
さらにここ、生家だそうですよ。
母の墓参に帰郷したときの一句…
「故里や 臍(へそ)のをに泣く としのくれ」
芭蕉も、人間なんだなぁ~って、思います。
さて、再びホテルに帰って…
「合い言葉!?」
忍者文字で、「かぎ」なんですって。
お楽しみの、夕食!
いえ、取材!?
館内のレストラン「みやび」にて、お食事がいただけます♪
メニューは… 「伊賀牛」!
“取材!”ですからね~♪
店に入るやいなや、いい匂いがプンプン!
いいですね~♪
食べ頃!とろける♪
隣の国には松阪牛がいますもんね~
さすが、レベルが高い!
調子に乗って、伊賀が育んだ“銘酒”も、取材!
瓶なら
左から、「俳聖芭蕉」は、思いの外ストレートな辛口!
「義左衛門」はこれまた、硬い名前とは裏腹に、飲みやすくて香りもいい♪
そして最後の「半蔵」…
辛いけど柔らかいという、ちょっとミステリアスな味でした。
さすが、忍者の里だ…。
でも、このセットのMVPは、もしかして…
しぐれ煮も、伊賀牛!!
うれしいですね~♪
最後にはこんなことも。
最高の、T.K.G.!!
美味しくいただいて、部屋に帰りました…が、
実は取材は、終わってなくて!
翌日の朝食は、予め追加料金を払っておくと…
伊賀牛の“ひつまぶし”!
「そのまま♪」
「薬味をかけて♪♪」
「出汁をかけて♪♪♪」
三度美味しい、アレ!
お出汁も、いいねぇ!
三度美味しい、伊賀牛でした~!
調子に乗って…
しっかりした「伊賀豆腐」
お土産も、取材??
伊賀の方は堅いのがお好き?
日本一堅いせんべい!
割るのも、ひと苦労!!
慎重に、食しました。
歯が、割れないように…
柔らかな代表!「でっちようかん」♪
忍びもそうですし、俳諧もそうですが、
時には堅く
時には柔らかく
そんな柔軟な対応が、この国の人々であり、風物なんだな~なんて感じて、伊賀国を後にしました。
今も昔も、それが彼らの生きる道、だったんでしょうね。
次は、23・志摩国です
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