今回の三連休は、24日に相棒との飲みが、設定されていて。
それまでの空き時間を、どうしようかと考えました。
コロナの第7波が明けつつあるので、どこかに出掛けたいところですが、あまり天気はよくなく。
「東京メトロ全駅スタンプラリー」は、終えてしまいましたしね。
いろいろ考えた結果、こんな案が。
「東京十社巡り」
ここでいう「社」は、神社です。
東京にある、由緒ある神社を巡る旅です。
この「東京十社」は、明治天皇が「准勅祭神社」として定め、東京の護りと民の平安を願った神社です。
「勅祭社」は、天皇が直接勅使を派遣する神社で、関東では明治神宮、靖国神社、氷川神社(大宮)、香取神宮がありますが、これに準ずるとして、当時の新しい神社として、定めたようです。
東京十社は、「神田明神」「芝大神宮」「(山王)日枝神社」「品川神社」「根津神社」「白山神社」「王子神社」「富岡八幡宮」「亀戸天神社」「赤坂氷川神社」の十社。
このうち、「王子神社」は、初めてです。
何日で回っても、構わないんですが、御朱印をいただける時間帯に行くとなると、時間は限られますので、2日かけます。
逆に、時間が限られる、2日目に回れる神社を選定して、残りを1日目に巡拝する形で、計画を組みました。
雨予報でしたが、天気はなんとか持って。
まずは一社目、王子神社です。
この形式の拝殿は、格式の高い神社に見られますね。
平安時代の創建らしく、「王子権現」として、将軍にも崇敬されそうです。
静かな境内の出口に、大きな銀杏の木が立っていました。
さて、次は二社目、白山神社。
三田線の白山駅が最寄りですが、王子神社からだと、本駒込からも行けます。
住宅地に建つ、鳥居。
非常に古い、拝殿です。
加賀の白山にゆかりのある神社で、祭神は菊理姫命など、三柱。
特に綱吉と、生母の桂昌院の篤い信仰を受けました。
「あじさい神社」としても知られ、6月には多くの参詣者が訪れるそうです。
孫文の碑が立っていますね。
明治末期、孫文は白山に身を寄せていたそうで、ここ白山神社を訪れて、革命の成功を確信したそうです。
1日目は時間がありますから、遠いところを回ります。
ここから京急の新馬場まで行き、三社目、品川神社を訪れました。
頼朝公由来の神社で、安房国から洲崎明神を迎え、海上交通の安全を願ったそうです。
祭神は三柱で、天比理乃咩命が、頼朝が勧請した航海安全の神様です。
有名なスポットとして、「富士塚」があります。
一合目から登っていくと…
富士山に登ったのと、同じ御利益が得られるそうです。
次は、大門。
京急からは都営浅草線で一本ですが、品川行き、泉岳寺行きと、2回乗り換えました。
その「大門」は、増上寺の門。
広い境内を、持っていたそうです。
近くにある「芝大神宮」が、四社目です。
都市型の神社ですね。
ビルの中に建ちますが、負けない威厳を誇ります。
伊勢神宮に似た、拝殿ですね。
伊勢神宮と同じで、ゆかりも深い神社です。
父は「東京のお伊勢さま」といえば、東京大神宮では、と言いますが、東京大神宮は、明治13年の創建。
芝大神宮は平安時代、一条天皇の頃に創建された神社で、長い歴史を持つ、由緒正しい神社です。
ここを訪れたことがあるのは、MAXという第九専門楽団が、近くのメルパルクホールで、毎年演奏会を開いていたからです。
今年は、やるのかな?
次は、門前仲町。
大門からだと、大江戸線で一本ですね。
五社目、富岡八幡宮です。
境内は広く、こんな碑も。
「大関力士碑」は、大関で引退した力士の名を、刻んでいます(陥落力士も含む)。
現在の最後は、豪栄道だそうで、横綱昇進の可能性があるため、引退時に刻されます。
なお、境内の奥には、「横綱力士碑」もあるそうです。
伊能忠敬も、この富岡にゆかりがある人です。
蝦夷(北海道)他、測量に出掛ける時は、必ず富岡八幡宮に参拝したそうです。
因んだものとして、三等三角点もありますね。
日本の測量の基準となるもので、緯度、経度、標高が記されています。
GPS(Global Positioning System)で、測量したそうですよ。
広がりのあるお社ですね。
八幡さまですから、八幡大神が祭神(他八柱)。
応神天皇が、同一とされます。
この辺りは、江戸時代に砂州を埋め立てた、新しい土地で、寛永4年の創建だそうです。
次が難関!
バスを使います。
この辺りは、バスの乗車率が高いですね。
系統的に、最寄りの亀戸一丁目からは、1kmほどあります。
「亀戸銭座」を通りました。
寛永通宝を造っていたそうで、江戸初期から中期までの稼働。
良質な銭を、造っていたそうですよ。
スカイツリーは、久しぶりですね♪
蔵前橋通りに出れば、六社目、亀戸天神社はもうすぐです。
本当に、亀がいるんですよ!
天気はよくありませんでしたが、出てきてくれました♪
赤と緑青が、映えますね。
スカイツリーを入れられます。
天神社ですから、祭神は天満大神(他一柱)。
菅原道真公です。
徳川幕府は、当地(本所)を明暦の大火の復興の土地として定めて、家綱公が深く進行していた、天神様を勧請したそうです。
藤の花が有名ですね。
4月は多くの人が、参拝するそうです。
亀戸天神社は、駅からも1kmぐらい離れています。
歩きながら、亀戸駅へ。
緑青の鳥居なんですね。
神田明神は、よく訪れている神社です。
いつも天候はいいことが多いんですが、今日はなんとか持ちましたね。
神田明神は、江戸総鎮守として、非常に信仰厚い神社です。
元々は730年、真神田臣により、大手町に創建されたそう。
非常に古い神社です。
祭神は、大己貴命(だいこく様)、少彦名命(えびす様)、そして平将門命(まさかど様)。
縁結び、商売繁盛の神であり、徳川家康が、関ヶ原の戦いの前に、ここを参拝したことから、勝負に勝つ神社としても知られます。
また、秋葉原に近いことから、近年はIT(Information Technology)の神様としても知られ、IT会社のサーバールームには、神田明神の神棚が祀ってあったり、お札が貼ってあったりするそうです。
秋葉原といえば、アニメの聖地でもありますね。
多くのアニメとコラボした、各種グッズを授与しています。
本当は、1日目はここまでのはずだったんですが、ある品を入手出来なかったので、もう一社。
八社目、根津神社です。
雨の中、しっとりとした感じがしますね。
日本武尊が創建したという、非常に古い由緒を持ちます。
太田道灌が社殿を建てたことでも知られます。
ここには、千本鳥居があります。
赤い道、ですね。
ツツジが有名で、5月頃が一番賑わうそうですよ。
さて、1日目はここまでにしました。
神社はだいたい、4時から5時には社務所が閉まってしまいますからね。
さて、2日目ですが…
まず、ここを訪れました。
神田明神がお祭りする、まさかど様(平将門)の首を祀る地です。
大手町駅C5出口すぐ。
元々はここに、神田明神がありました。
平将門は、反乱の首謀者というイメージがありますが、関東では英雄で、「弱きを助け、強きをくじく」という、江戸っ子気質にも支持され、現在でも崇められています。
さらに、千代田線で国会議事堂前駅へ。
九社目、日枝神社です。
山が付いた、特徴的な鳥居ですね。
雨に濡れたためか、緑青が輝きを放ちます。
日枝神社の祭神は、大山昨神。
武蔵野開拓の守護神として、山王宮が祀られ、さらに1478年、太田道灌が江戸城内に、川越山王社を勧請したのが、いわれだそう。
江戸城を鎮る神社として、信仰厚い神社です。
猿に縁があることでも、知られますね。
祭神・大山昨神の使い「神猿」が、「まさる」と読むことから、「勝る」とか、「魔が去る」とかと連想されることから、狛犬の代わりにも置かれているそうです。
ここにも、千本鳥居がありますね。
「稲荷参道」
びっしり立ち並ぶ鳥居は、壮観です。
最後の十社目、赤坂氷川神社へは、歩いて行けます。
赤坂は坂が多いので、いくつかの坂を登って…
拝殿付近は、広いとは言えませんが、威厳に満ちていますね。
出雲国がゆかりで、蓮林僧正という僧が、ここで一夜を明かしたところ、祭神のお告げがあったのが、由来だそうです。
縁結びの神様として知られ、結婚式なども、よく行われるそうですよ。
さて、東京十社、巡拝しました!
お疲れ様でした。
いい旅になりましたよ。
各社では、ミニ絵馬を売ってまして。
根津神社で入手した、絵馬掛けに貼ると…
なかなかの、記念品になりましたよ。