摂津国の、西になります。
播州、播磨国です。
播州で有名なのは、「播州皿屋敷」。
「お菊が悪巧みを聞いてしまい、お菊が管理する皿を1枚隠されて、それを咎められて殺されてしまう…
夜な夜な、お菊の亡霊が現れ、皿を…」
他にもバリエーションがあるそうです。
あっ、江戸が舞台の「番町皿屋敷」の方は、お菊が10枚揃えの皿を1枚割ってしまい、それを責められ、自殺に追い込まれ…
「皿がいちまぁ~い、にまぁ~い、…」と続く、怖い話です。
実話では、赤穂浪士も有名ですね。
大石内蔵助率いる四十七士が、仇討ち本懐を遂げる話です。
赤穂も、行きたかったんだけどな…。
さて、播磨国は兵庫県の国ですが、兵庫県はいくつもの令制国で構成される県で。
神戸市(大半)や西宮市などは、摂津国です。
丹波市や篠山市などは、丹波国。
豊岡市や朝来市(一部)などは、但馬国。
淡路市や洲本市などは、淡路国です。
この他、赤穂市の福浦は備前国、佐用町の一部は美作国。
そして、今回の播磨国。
全7ヵ国もの国で、構成されています。
県庁所在地・神戸市で、播磨国に含まれるのは、西区と垂水区。
あとは明石市、姫路市、加古川市、赤穂市、西脇市、加西市、たつの市などです。
西脇市は行きましたね~
僕の初の会社訪問先、当時の「KTIセミコンダクター」が、 ここにありました。
当時最新の、半導体工場でした。
残念ながら縁はなく、就職活動の難しさを、必要以上に感じてしまう結果になりました。
工場は曲折の末、数年前に閉鎖されたと聞きました。
仮にここに採用されても、相当波瀾万丈だったでしょう。
さて、現在に戻って!
このラインナップで、一番行きたかったのは!
明石天文博物館。
日本標準時、東経135度線の上に建ちます。
確かに!
日時計の広場が、興味深かった!
右下は、ちょっと太めの“人間日時計”…。
さらに、敷地外にはこちらも。
「水平日時計」
写真では目盛りは写っていませんが、ちょうどこの頃、15時半を指していましたよ。
それは、こちらの門前に。
柿本神社。
かの有名な「柿本人麻呂」にゆかりのある神社です。
明石城主だった小笠原忠政公が、歌聖・人麻呂を大変尊敬したそうで、当地にお祀りしたそうです。
明石の歌も、あったそうですよ。
「天離る 夷の長通ゆ 恋ひ来れば 明石の門より 大和島見ゆ」
地元では親しみを込めて、「人丸さん」って呼ぶそうですよ。
駅も、「人丸前」!
宿は、姫路に取りました。
姫路はかつても訪れたことがあって。
姫路城!
今回は夜なので…
ライトアップ!
モノトーンの、美です。
帰り、明るい城も、撮れました♪
さて、泊まったドーミーイン姫路では、ご当地グルメがどっさり!
しょうが醤油でいただく、「姫路おでん」!
目から鱗の、取り合わせでしたよ♪
定番の「イカナゴのくぎ煮」!
穴子も播州名物♪
極めつけは、キャベツにヒレカツ、デミソースの組み合わせ、ヒレカツ丼♪
これだけがっつり食べたので、昼食は要りませんでした…。
さて、午前中に回った備中国は、次の機会に書くとして、姫路からちょっと寄り道…
姫新線です。
着いたのは、本竜野駅。
「赤とんぼ」の里です。
たつの市は、「赤とんぼ」を作詞した、三木露風のふるさと。
叙情的な歌は、ここで生まれたのです。
柳の美しい水路。
奥は醤油工場。
醤油大手の「ヒガシマル醤油」は、ここに本社があります。
関西の「薄口醤油」代名詞として、知られます。
もう一つ、忘れちゃいけないのは!
「揖保乃糸」。
これほどのブランド素麺も、ないでしょう。
その揖保川を渡る、龍野橋。
本当はこの先の方が市街地で、行きたかったんですけど、時間の都合で。
男はつらいよの第17作「寅次郎夕焼け小焼け」が、ここで撮られたことでも知られます。
さて、お土産をね♪
素麺の「バチ」は、素麺を打つときに、引っ掛ける棒の部分に残る部位。
食通を唸らせる美味!だそうですよ!
醤油もさすが、たくさんのお店があります。
こちらは僕がよく買ってくる、刺身に合うらしい醤油!
菜もろみは食べてみました。
風味豊かなもろみで、キュウリとの相性バッチリ♪
そして…
明石焼き!
風味はほぼ、蛸入りの玉子焼きです。
HPを見ると、「殿様のお菓子に黄身を使い、余った白身の活用説」とも、「固まる特性から白身を工芸等に使い、余った黄身の活用説」ともありました。
どっちにしても、ふわふわで美味しいですね♪
実は今まで、通過することが多かった国です。
降りてみるとなかなか楽しい、興味深い国でしたよ。
事前に調べた以上のことが、発見できました♪
次は39・淡路国です。
kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com
前の国は、こちら
37・摂津国
kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com