※ この記事は落語「黄金餅」からインスピレーションを得て作成しておりますが、内容は素人の散歩であり、地理、歴史及び落語の研究には主眼を置いておりませんので、ご了承願います。
前回の「きみちゃん広場」から、西へ進みます。
徳正寺というお寺の反対側に、「七面坂」が下ります。
本善寺という別の寺(現在は移転)に安置された、「七面大明神」に因んだ坂。
坂の名の由来には、このようなパターンが多いです。
この大黒坂も、大黒天を祀る寺からの命名です。
坂を上って左にカーブ。
ここに鎮座するのが、大法寺。
結構な坂でしょ!
ここに、大黒天が祀られています。
お詣りもしたし、本堂も覗いたし、御朱印もいただいたけど、どれが大黒様なのかは、よくわかりませんでしたけどね。
調べたら、通常は公開されない、秘仏だそうです。
坂を登り切ったところに、別の坂があります。
暗闇坂。
草木が生い茂り、昼でも暗いからと、この名前だそうです。
確かに歩道の先の方は、かなり暗いですね。
この坂を下りていくと、オーストリア大使館があります。
さらに下ると大通りで、その正面は鳥居坂の下り口。
東京は、坂だらけですね。
諏訪氏の邸宅があれば、「諏訪坂」
鳥居家の邸宅があれば、「鳥居坂」
眞成院の「潮干観音」様から、「観音坂」
四谷の坂なんですけど、昔はここも海が近かったらしく、観音様は常に足元が濡れていたんだそうです。
潮によって踏んでるように見えたことから「潮踏観音」とも言われていたらしいです。
寄席があったという、「寄席坂」
坂の曲がり鼻に、「福井亭」って寄席があったそうです。
紀之国坂は、「赤坂」の由来でもあります。
(赤信号にしてみました…)
茜草の生える赤根山へ登るから、だそうです。
「赤坂」の由来は他にもあって、一帯が赤土だったからとも、染物屋が赤い布を干していていたからとも、言われているそうです。
面白い坂?なら、こちら。
「転坂」
当時、道が悪く、しばしば人が転んだんだそうです。
今もうねってて、通りやすいとは言えないですよね。
そして、他地区にもよくある、この坂名。
この坂の近くには寺などがあって、転ぶと「その坂の土を舐めないと、三年以内に死ぬ」なんて迷信があったそうです。
標識にはありませんが、そう言われているそうです。
標識にそんなことを書くと、イメージダウンもさることながら、今の世の中、自らを厭んで、わざと転ぶ人が現れかねない!?
難しい世の中に、なったもんです。
そろそろ次へまいりましょうか。
次は「一本松…」
kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com
振り返って「十番へ出て…」