螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

麻布絶口釜無村木蓮寺・「黄金餅」の思い出・33…

※ この記事は落語「黄金餅」からインスピレーションを得て作成しておりますが、内容は素人の散歩であり、地理、歴史及び落語の研究には主眼を置いておりませんので、ご了承願います。

 

前回の薬園坂を下りずに、左へ曲がってしばらく行くと…

 

絶江坂

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“麻布絶口”とは、字が違うんですけどね。

敢えて、変えたのかも。

あんな、寺だから…。

 

細い坂が続き、右へ折れます。
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坂の上り口。

ここを、今回の旅のゴールとしましょう。
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お疲れ様でした~!

 

ところで、標識には何やら書いてありますね。

そう、この坂の名前は、「曹渓寺」にいた僧の名前から取っているようです。
 

行ってみましょうか。

左に折れ、回り込むような形で、この曹渓寺にたどり着きます。
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立派な本堂ですね。
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こんなことが、書いてありました。
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…こんなことを、考えてみました。。。

kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.jp

 

煩悩の、塊であります…。

 

 

それにしても、立派な寺ですよね。

木蓮寺のモデルには、立派すぎます。

 

さっきの坂も、絶江和尚が名僧だったから、名前が残ったんで。

鳴る物をみんな売っぱらっちゃうような坊主とは、違うのです。

 

 

こういう時は、分解して考えましょうか。

麻布絶口釜無村木蓮寺

 

「麻布」

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麻布山善福寺は、「麻布」の由来と言われます。
幕末はアメリカ公使館として役割を果たすなど、歴史的にも大変功績のある寺です。

 

「絶江」が曹渓寺の名僧だったことは、さっき書きました。

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この辺りに「釜無横丁」が、あったとかなかったとか。

毎日釜を質入れして、やりくりしなきゃならないほどの貧乏だったそうな。

 

今や高級住宅地の麻布です。

もちろん、そんな形跡など、残っていません。

 

ちなみに…

現存するものとしてなら、「釜無“川”」ならあります。

ちょっと、遠いけど…
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「隈無く(くまなく)→釜無」説が、有力だそうですが、

「水量多く流れも速いので、釜を洗うと流されてしまう」なんて説も、あるそうです。

 

この日は天気もよく♪
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富士山!
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実は「釜無川」の呼称は、山梨県富士川町まで。

ここで笛吹川と合流して、「富士川」になります。

 

木蓮寺」も、あるんですよ。
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地名としてね。

寺もありますが、やっぱり、「黄金餅」の“あの酷い”寺、弔い客に「自分の金で飲み食いして帰れ」なんて言う寺と、重ねるわけにはいかないのです…。

 

さて、首尾良く黄金を手に入れた、長屋の金兵衛。

目黒に「黄金餅」という店を出して、たいそう繁盛したというこのお話、めでたしめでたし~♪てなわけですが、残念ながら、目黒に「黄金餅」という店はないそうで。

 

でも、見つけました!

黄金餅
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「銀座あけぼの」謹製!

「みやこがねもち」使用!

 

こちらは麻布の「豆源」!

「新潟こがね餅」使用!
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こんなお土産でもいただきながら、今回の旅を振り返ってみることにしましょう。

 

「あ~あ、僕の太鼓腹に、黄金でも入ってないかぁ…」

 「…焼いてやろうか?

 腹だけ“生焼け”で!」

 

「!!」

 

お後がよろしいようで…

 

 

振り返って「一本松…」

kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com

 

思いっきり振り返って…

kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com