※ この記事は落語「黄金餅」からインスピレーションを得て作成しておりますが、内容は素人の散歩であり、地理、歴史及び落語の研究には主眼を置いておりませんので、ご了承願います。
前回の薬園坂を下りずに、左へ曲がってしばらく行くと…
「絶江坂」
“麻布絶口”とは、字が違うんですけどね。
敢えて、変えたのかも。
あんな、寺だから…。
細い坂が続き、右へ折れます。
坂の上り口。
ここを、今回の旅のゴールとしましょう。
お疲れ様でした~!
ところで、標識には何やら書いてありますね。
そう、この坂の名前は、「曹渓寺」にいた僧の名前から取っているようです。
行ってみましょうか。
左に折れ、回り込むような形で、この曹渓寺にたどり着きます。
立派な本堂ですね。
こんなことが、書いてありました。
…こんなことを、考えてみました。。。
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煩悩の、塊であります…。
それにしても、立派な寺ですよね。
木蓮寺のモデルには、立派すぎます。
さっきの坂も、絶江和尚が名僧だったから、名前が残ったんで。
鳴る物をみんな売っぱらっちゃうような坊主とは、違うのです。
こういう時は、分解して考えましょうか。
麻布絶口釜無村木蓮寺。
「麻布」
麻布山善福寺は、「麻布」の由来と言われます。
幕末はアメリカ公使館として役割を果たすなど、歴史的にも大変功績のある寺です。
「絶江」が曹渓寺の名僧だったことは、さっき書きました。
この辺りに「釜無横丁」が、あったとかなかったとか。
毎日釜を質入れして、やりくりしなきゃならないほどの貧乏だったそうな。
今や高級住宅地の麻布です。
もちろん、そんな形跡など、残っていません。
ちなみに…
現存するものとしてなら、「釜無“川”」ならあります。
ちょっと、遠いけど…
「隈無く(くまなく)→釜無」説が、有力だそうですが、
「水量多く流れも速いので、釜を洗うと流されてしまう」なんて説も、あるそうです。
この日は天気もよく♪
「木蓮寺」も、あるんですよ。
地名としてね。
寺もありますが、やっぱり、「黄金餅」の“あの酷い”寺、弔い客に「自分の金で飲み食いして帰れ」なんて言う寺と、重ねるわけにはいかないのです…。
さて、首尾良く黄金を手に入れた、長屋の金兵衛。
目黒に「黄金餅」という店を出して、たいそう繁盛したというこのお話、めでたしめでたし~♪てなわけですが、残念ながら、目黒に「黄金餅」という店はないそうで。
でも、見つけました!
「黄金餅」
「銀座あけぼの」謹製!
「みやこがねもち」使用!
こちらは麻布の「豆源」!
「新潟こがね餅」使用!
こんなお土産でもいただきながら、今回の旅を振り返ってみることにしましょう。
「あ~あ、僕の太鼓腹に、黄金でも入ってないかぁ…」
「…焼いてやろうか?
腹だけ“生焼け”で!」
「!!」
お後がよろしいようで…
振り返って「一本松…」
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思いっきり振り返って…
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