螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

火あぶり地蔵尊・「我が街・草加」の思い出・23…

草加市南部、瀬崎町と吉町の境付近にあります。
f:id:kiha-gojusan-hyakusan:20180324231602j:image
「火あぶり地蔵尊

正確には、県道49号線(旧日光街道)と、県道54号線・104号線が交わる、

「吉町五丁目交差点」にあります。

 

こんな言い伝えがあるそうです。

 

娘が母を残して、千住の屋敷へ奉公へ出たそうです。

娘はよく働きましたが、ある日、残した母が具合が悪いと、風の便りに聞きました。

いてもたってもいられず、主人に暇をもらおうと、何度も申し出ましたが、何故か主人は暇を出してくれませんでした。

思い悩んだ末、なんと屋敷に火を付けるという、騒ぎを起こしてしまいます。

火事は大したことはなかったそうですが、当時、「付け火の罪は火あぶりの刑」と決まっていました。

娘の事情を聞いた人々は、大いに同情したのですが、結局、娘は火あぶりにされてしまいました。

不憫に思った人々は、地蔵堂を建てて、その霊を慰めたとのことです。

 

その刑場跡が、当地との言い伝えがあるそうです。

 

悲しい、お話です。