螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

「六」・一年生の思い出・10…

もう一つ、数字行きますか。

日比谷線の六本木行きです。
f:id:kiha-gojusan-hyakusan:20180707022438j:image

「ふ~ん」って思われるかもしれませんが、実は極めてレアな行き先で。

平日朝に5本、北千住より手前だと、たった2本しかありません。

 

実は、六本木には折り返し線があります。

最混雑時はここも使って折り返すので、「六本木」行きが存在するのです。

 

そのうちの、新田発8時03分発に、時々乗る機会があります。

それを、撮影しました。

 

幕車ですね。

今は貴重になりました。

実はこの車両、さらに貴重で。

 

電機子チョッパ車」なんです。

第12編成。

音で、すぐにわかります。

 

「チョッパ」とは、「切り刻む」の意味で、電力を細かく入れたり切ったりします。

それによって、見かけ上の電圧を制御します。

入れる時間の合計が長ければ、出力が上がり、切る時間の合計が長ければ、出力が下がるわけです。

また、モーター側(界磁)にかかる電圧をチョッパ制御すると、減速時にモーターを、いわばエンジンブレーキのように使い、逆に発電した電気を架線に返す(回生ブレーキ)ってことも、可能になりました。

 

省エネの切り札とさえ、言われたんですよ。

 

なので、地下鉄以外の私鉄は、界磁だけをチョッパ制御した車両が多いですね。

回生ブレーキだけかかれば、いいですから。

地下鉄の場合は、トンネルに熱がこもると困るので、熱源である抵抗器を外すため、敢えて電機子チョッパにしたようです。

 

この貴重な車両ですが、日比谷線用の03系では、チョッパ車は現在、あと2本。

この12編成と、LED幕の24編成の、2本です。

 

僕は音には敏感ですから、この独特な走行音には魅せられますね。

電機子チョッパの形式は他にもありますが、途中で音が変わるのは、数少ないです。

 

もう、最後の頑張りとなりますが、あと何回か、この音を体感したいものです。

 

 

次の漢字は、こちら

kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com

 

前の漢字は、こちら

kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com