もう一つ、数字行きますか。
日比谷線の六本木行きです。
「ふ~ん」って思われるかもしれませんが、実は極めてレアな行き先で。
平日朝に5本、北千住より手前だと、たった2本しかありません。
実は、六本木には折り返し線があります。
最混雑時はここも使って折り返すので、「六本木」行きが存在するのです。
そのうちの、新田発8時03分発に、時々乗る機会があります。
それを、撮影しました。
幕車ですね。
今は貴重になりました。
実はこの車両、さらに貴重で。
「電機子チョッパ車」なんです。
第12編成。
音で、すぐにわかります。
「チョッパ」とは、「切り刻む」の意味で、電力を細かく入れたり切ったりします。
それによって、見かけ上の電圧を制御します。
入れる時間の合計が長ければ、出力が上がり、切る時間の合計が長ければ、出力が下がるわけです。
また、モーター側(界磁)にかかる電圧をチョッパ制御すると、減速時にモーターを、いわばエンジンブレーキのように使い、逆に発電した電気を架線に返す(回生ブレーキ)ってことも、可能になりました。
省エネの切り札とさえ、言われたんですよ。
なので、地下鉄以外の私鉄は、界磁だけをチョッパ制御した車両が多いですね。
回生ブレーキだけかかれば、いいですから。
地下鉄の場合は、トンネルに熱がこもると困るので、熱源である抵抗器を外すため、敢えて電機子チョッパにしたようです。
この貴重な車両ですが、日比谷線用の03系では、チョッパ車は現在、あと2本。
この12編成と、LED幕の24編成の、2本です。
僕は音には敏感ですから、この独特な走行音には魅せられますね。
電機子チョッパの形式は他にもありますが、途中で音が変わるのは、数少ないです。
もう、最後の頑張りとなりますが、あと何回か、この音を体感したいものです。
次の漢字は、こちら
kiha-gojusan-hyakusan.hatenablog.com
前の漢字は、こちら