螺旋を描いて…

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「打っ棄り」・決まり手の思い出・9…

(敬称略)

土俵際に寄り立てられる所を、投げるなり捻るなりして、相手を土俵外に投げ捨てると、「打っ棄り」になります。

逆転技ですね。

 

寄っていった力士にとっては、思わぬ落とし穴になり、寄られた力士にとっては、最後の一矢を勝ちにつなげた瞬間でしょう。

 

「打っ棄り」は「うっちゃり」と読み、関東地区の方言でもあります。

英語では「Backward Pivot Throw」で、「Pivot」は旋回軸ですから、腰を捻って回転するように決まる技です。

 

俵沿いに動きながら、相手の出る力を利用しつつ、体を捻って投げるんですから、かなり体が強くないと、決まらない技です。

そもそも、寄り立てられた時に、腰が上がっていると、まず決まりません。

逆に自分は腰を落としていると、ふわっと寄ってきた相手には、決まる確率があるそうです。

 

「寄る時は腰を落として」と指導されるのは、こういう逆転技を食いにくい、と言うこともあるそうですよ。

 

それでも昔は、たまに決まる技でした。

場内は大歓声ですね!

今は滅多にないのは、やっぱり力士全体が、腰高になっているからだと言われます。

 

 

次の決まり手は、「上手出し投げ」

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前の決まり手は、「内無双

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