螺旋を描いて…

螺旋 のごとく続く毎日を綴ります

文系か…理系か…

多分、多くの人の「人生最初の“迷い”と“決断”」は、

 

高校での「文系か?理系か?」ではないでしょうか?

 

この選択によって、大学はほぼ、半分に絞られます。

就職の職種だって、基本線が決まりますから、大きな決断になります。

 

だいたい、高校1年生修了時に行いますから、僕の場合は約30年前に、迷い悩み抜いて、決断したことになります。

 

こんな感じでした。

 

父には「理系」を勧められました。

メーカー勤務だったので、技術者に魅力を感じてたそうです。

当時は理系の方が、就職に有利、と言われていました。

 

一方、母には「文系」を勧められました。

母は本や世界史が好きなこと、かららしいです。

就職も、地道なのは文系、って考えも、あったようです。

 

見事に、両手を引っ張られる展開…。

ウチの家族では、よくあります。

 

じゃあ僕自身は、というと、得意なのは理科と社会。

国語、英語、そして数学は嫌いでした。

…これじゃあ、決められませんよね。。。

 

両親からはギリギリまでプレゼン?を受け、僕も迷って悩んで…

 

「理系」に決めました。

 

理由は、

特に興味のあった科目は理科(物理)だったこと、

コンピューターに興味があったこと、

本が嫌いだったこと、

でした。

多分、決め手は「本」…

嫌いでした…

 

で、大学は理学部物理学科だったわけですが…

 

「半年で、向いてないと悟る」

 

当時は「やっぱり数学が嫌いだとね~」って思っていましたが、後から考えると、

「ロジック、ロジックの嵐に、ついていけなかった」のではないか?

 

一応、卒業はしましたが、全然面白さを感じませんでした。

 

その後、郵便局員になり、うつ病で失業し、再就職も3年弱、また再発で失業、という年月を送るんですが、ここで、ある本に出会います。

ちょっと、書名が出てこないんで恐縮ですが、その本では文系・理系を、こう定義していました。

 

理系:制限下で最大の結果を出す力を持つ

文系:制限そのものを作り替える力を持つ

 

理系は状況、要請、条件、時間など、あらゆるパラメータを全て考慮して、最適な結果を出すことができます。

多くの人が満足するソリューションを、持っているわけです。

 

一方、文系は制限そのものを疑い、仕組みからカスタマイズした結果を出すことができます。

相手に合った、最高の結果を、出せるわけですね。

 

実際、作家などクリエーター、発想力が勝負の企画などの仕事は、文系が向いてるし、職人や作業員など、一定時間に一定の結果を常に求められる職種は、理系が向いてるでしょう。

営業は、顧客の要求に合うように、サービスを組み上げますから、理系的ですが、顧客の要求を理解して、ない部分は外部の力も使って、大枠を膨らますのは、文系的でしょうね。

 

この基準で行くと、僕は…

多分、「文系」寄りですね。

 

法則によって、100の問いを1つの答に決めたいのが理系なら、僕は100の問いには100の答が欲しい人なんです。

 

それに、これまでに得た知識によると、パソコンITは理系のイメージですが、僕がやってたプログラミングは、実は文系向き。

パソコンと対話する「言語力」や、アルゴリズムを組む「構造力」は、文系向きの能力です。

もっと言えば、嫌いな「本」だって、今から思えば、「じっとしているのを強いられるのが嫌い」なだけ。

ブログもたくさん書いてるし、文章自体は好きなんです。

 

ちなみに、高校1年の担任の先生は、僕に文系を勧めています。

新任なのに、さすが、見抜いていましたね。

 

つまり、はぁ…

「やっちゃったね…」

決断を後悔…

 

…してると思うでしょ!!

 

苦手ながらも、高校入れて6年間(本当は7年間…)、まんま理系の物理を学んだ結果…

 

文系の人が苦手な、ロジックで攻める解法にも、何とか対応できます。

今あるものを使っての対応も、何とか出来るかな?

時間の使い方も、概ね制限は意識出来てるし、細切れ時間も使えてると思う。

多くの人の条件に合って、みんなに満足されるようなツールも、まぁ出来てるでしょう。

 

何となく、理系的でしょ?

 

つまり、「文理両刀」なんです。

両者の考えを、併せ持った。

 

そう、高校で進路の決断を誤った結果、僕はこういう人間になったんです。

 

確かに、文系的な人が文系を学べば、理系的な人が理系を学べば、きっとスペシャリストになれると思う。

とても素晴らしい選択、決断だと思います。

 

でも、文理両方の考え方を持っていると、それもまた、滅法強い!

対応範囲が倍近いですからね♪

それに、何かと対立する?文系人間と理系人間、どちらの気持ちも汲めます。

交友には非常に、有利なんです。

 

今から思えば、敢えて理系を選んで、よかったと思う。

あの決断で、よかったんです♪

 

 

ちなみに…

先ほどの本によると、両親は…

 

理系を勧めた父は、発想力豊かな文系人間。

文系を勧めた母は、きっちりな理系人間。

 

なんですよ♪