例えば、こんな航空会社です。
「Low Cost Career」
格安航空会社ですね。
その先鞭をつけたのが、一番下の「スカイマーク」
星のマークの航空会社は、機内サービスの簡素化などで、コスト削減を実現。
格安運賃を実現しました。
LCCのコスト削減策としては、機内サービスを簡素または有料化する他に、
・使用機材を限定して、効率よく運用出来るようにする
・タラップを使って(ボーディングブリッジを使わずに)空港使用料を減らす
・LCC専用の簡素なターミナルの使用(成田第3、関空第2など)
・搭乗手続の外部委託
など、結構あの手この手で、コスト削減を実現しています。
便も、羽田などを避けて、使用料が安い空港を選び、便も大手と競合しない路線を選ぶなど、全てを網羅せずに、儲かる路線に特化。
パイロットや客室乗務員の待遇を抑えたり、経験者採用で教育費用を抑えたりと、あらゆる機能で、戦略的、徹底的に、コストを減らす努力をしています。
ただ、スカイマークは先発が故に、後発のLCCが、地域を絞り込んだり、大手と提携したりして、さらなる安値や思い切った特徴を出したため、今はあまり格安とは言えなくなりました。
結果、大手としても、LCCとしても、特徴を出しにくくなり、経営は苦しくなり。
今は全日空の支援を受けています。
大勝負に出た、A380による国際線進出が上手く行かなかったことも、大きかったようです。
黄緑色のソラシドエアは、宮崎が本社。
宮崎便を中心に、九州各地と本州を結びます。
宮崎は、東京にも、大阪にも、福岡にも、鉄道ではかなりの時間がかかります。
鹿児島へも、2時間かかりますね。
なので、飛行機は欠かせないんですよ。
これも同社にとっては、大きいでしょうね。
乗ったこともありますよ♪
機内サービスは悪くなかったですよ♪
ビールは有料ですが、無料の飲み物もあります。
次の鶴丸は、日本航空傘下、日本エアコミューター。
元々は、日本エアシステムの子会社で、離島の奄美大島が本社でした。
今も鹿児島市に本社を持ち、離島便を一手に引き受けていますが、さらに西日本にも進出。
小型機が適当な都市間輸送を、担っています。
これは、出雲ー福岡便。
鉄道では便が悪く、かなりの所要時間がかかります。
正確にはLCCとして発足したわけではありませんが、役割的には近いものを持っていますね。
ただし、ローコストではない、適正な運賃設定がなされています。
AIR DOも乗りましたね。
北海道出資の航空会社ですが、一度破綻して。
全日空の資本で再生し、今も密接な関係にあります。
羽田ー新千歳便を中心に、旭川、函館、帯広、釧路などに直行便を持つ他、新千歳からは中部、神戸にも羽根を伸ばします。
羽田からの深夜便は、クルマ社会の北海道ならではの設定ですね。
北海道ですから!
クラシックビールが飲めます♪
こうやって地域に特化すると、限定販売のものが食べられたりして、楽しいですね♪
下のソフトチーズも、さすが北海道の美味でしたよ♪
深紅のエアアジア・ジャパンは、この中では唯一、乗ったことがない会社です。
マレーシアの航空会社の日本法人で、元々は国際線のみでしたが、中部国際空港を中心に、新千歳、仙台、福岡に路線を持ちます。
しかし、コロナ禍で乗客が減り、今は全便運休中。
日本撤退も、噂されています。
黒光りのするスターフライヤーは、サービスでも斬新なものを打ち出しており、LCCながら革張りのシートなど、ビジネス客などに好評です。
搭乗時の安全設備の案内が、ライブハウス風だったりロボット映画風だったり。
後に、全日空が歌舞伎風の案内にしたのも、ここの影響かも知れませんね。
路線は北九州ー羽田を中心に、羽田からは福岡、山口宇部に路線を持ちます。
その他、福岡ー那覇便の他、幹線の羽田ー関西便を運航する、野心的な航空会社です。
とは言え、10年ぐらい前に経営が傾いたことがあり、全日空の支援を受けました。
両者は競合するものの、コードシェアするなど、まずまずな関係なようですね。
LCCが登場してから、もう20年以上になります。
その間に、大手の傘下に入ったもの、合併したもの(ピーチ・バニラ)など、いろいろありました。
何より、乗客のコスト意識と、求めるサービスとの交点を、模索してきたんだと思います。
ただ、ここに来てのコロナ禍は、LCCにはかなり堪えたらしく。
元々路線数が少なく、他の事業も少ないですから、カバー出来るものがなく、収入減をまるごと失った形になっています。
とは言え、LCCが大手に与えた影響も大きく、その役割は今も、大きいと思う。
この苦境を、何とか乗り切って欲しいと、願わずにいられません。
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